今テレビで映画「阪急電車」が放映されていたので見た。
なんだか、縁を感じる映画で、
昨今DVDなど見ることはないし、TVをゆっくりみることもそうなくなった。今日ひっさびさにふらっとレンタルDVDに寄ったときにも「この映画が見たい」と思ったし、有川浩という名前が仕事をしている間に何度もできてき、阪急電車という小説があるのも最近知った。でも、最終的に借りることはなかった。
そんな映画だったが、家に帰ってきてふとテレビのスイッチをつけると、まさに映画がスタートする直前だった。
阪急電車 (幻冬舎文庫)/有川 浩
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阪急電車 片道15分の奇跡 [DVD]/中谷美紀,戸田恵梨香,南果歩
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これは、阪急電車を背景にした、ごく普通の人々の物語。
「暴力をふるう彼氏に翻弄される女性」
「結婚の約束をしたのに、寝とられて結婚破棄になった女性」
「いじめにあって、毎日死にたいと思っている少女」
「電車の中でつねにガヤガヤ騒いで、高級なランチを毎日食べに行くアシヤ―ゼたち」
「すごく優しい彼氏と、家族・受験勉強・進学で悩む高校生」
「田舎者で神戸のおしゃれな友達の仲間になんとなく入れない大学生」
「どこか変わっていて、大学で打ち解ける仲間がおらず、知らない人には軍事オタクと馬鹿にされ、世間から馬鹿にされていると感じている男子学生」
これらは、一般的にはそれぞれ独自の価値観をもっているのだが、なにか周りに翻弄されてしまう人たち。
でも、それは特別なことでもないような気がする。
みんななんとなくやりきれない悩みを持って生きている。
僕だって同じ、器用とはいえない多くの人間のひとり。
そんな人々が阪急電車を通じて、見知らぬものが同士が出会い、声を掛け合って、ほんの少しの会話を通じて、「あなたはそのままでいいんだよ」ということを伝え合うストーリー。
「価値観の合わない人と無理して過ごしても時間が無駄なだけ。」
「でも、人生捨てたもんじゃないね。」
という台詞。
以前書いた「馬鹿にされとけばいいじゃないか」というものにもつながる。
今の僕には、ちょうどどこか何か訴えかけてくるような運命の映画だったと思う。
友人に会うと、「なんか無理してない?」とか「らしくないね。」と言われることが増えた昨今。
そうだ。もう、もっと、自分らしくいよう。