異世界へ繋ぐ扉~第8章~
「え?棗?ルカぴょん?何でここにおるん?」
蜜柑は突然現れた二つの影に問いかけた。そして駆け寄ろうとする。
「蜜柑!」
私はあわててその手をつかむと自分側に引き寄せた。
「ダメよ・・・」
不思議そうな顔をする蜜柑に首を横にふると、棗さんの顔に視線を向けた。
「蜜柑、あの目をみて・・棗さんって綺麗な赤い目でしょう?でも、今は・・心もなにもないような、真っ黒な目で、白目まで染まっている・・・・」
「ルカぴょんもね・・」
蛍が私の足りなかった言葉を付け足した。
「ホンマや・・」
蜜柑は悲しそうな声をあげた。その時、私の前に一つの光がともった。
「え・・・?」
その光は徐々に長細くなっていき、剣の形になっていった。
「剣・・?」
蛍は驚いたように蜜柑と顔を見合わせ、呟いた。
葉月・・・もしかしたらあなたは・・ミステリアスではなくて・・なにかを・・・
「二人とも下がっていて・・剣の意味はたぶん・・・」
ここまで言うと蛍は言った意味を察して頷き、なにもわかっていない蜜柑を連れて、五メートルほど下がった。
それを確認すると私は剣を構え、言った。
「さあ、来なさい!」
