日々のイベントやセラピーのお知らせとご報告がたまりにたまって…
なかなか自分の事や心のことについて書けていませんが…
先週長男の12才の誕生日でした
長男が生まれてきたことは、初めての子育てを経験するということだけでなく、
自分の生き方や価値観を変える大きな大きな経験、きっかけとなりました。
きっと今、心理セラピーや感覚あそび塾でのセラピーをする事になったのも息子の存在があったからだと感じています。
そんな長男について…
私と息子が歩んできた12年を
ぜひ、皆さんにも知って頂けたらと思います。
それでは、長くなりますが…しばらくお付き合い下さいね。
以前少しだけブログにも書きましたが、
私の長男は12年前、先天性の心疾患を持って生まれてきました。
個人の産院で出産したのですが…
3日目に突然、
『心臓に雑音があり、様子を見ても変わらないので…今からすぐ総合病院に検査を受けに行って下さい。』
そう言われて何の事だかわからず…
生まれたばかりの我が子を前に
おっぱいの飲ませ方もオムツの替え方も、抱っこの仕方さえもまだろくに分からないというのに…
今から検査⁈
心臓に雑音って何?
と、その時は頭が真っ白になりました。
すぐに、近くの総合病院に行き、検査をすると…
『そのまま入院して下さい。突然発作や全身に血液がまわらなくなる可能性があります。』
そう言われ…そのまま点滴やモニターに繋がれ、入院となりました。
長男は、
“三尖弁閉鎖症”という、
心臓の右側の心房と心室の間の壁(弁)が完全に閉じている病気でした。
そのため、全身に血液を循環させる道が無く、心房中隔に穴が空いていたり、肺への血管が糸のように細かったり(肺動脈狭窄)と人と違った心臓になっています。
大きなトラブルはなく、3週間の入院後、何とか自宅に退院して帰れることなりました。
でも、赤ちゃんには過酷な指示が出されるのです。
『泣かせてはいけません』
それは、チアノーゼといって血が行き渡らない状態を防ぐため…
なのですが、
初めての子供。
初めての育児。
泣かないはずのない目の前の赤ちゃん。
0才、1才、2才と心臓を停めての3回の手術を受け…
人工血管で上半身と下半身に血液が循環するルートを作り、チアノーゼがなくなり、全身に綺麗な血液が回るようになりました。
3才前にやっと心臓の手術を終え、酸素を着ける生活からも解放された~と喜んでいた頃…。
突然ら脳出血となりまたまた急な入院生活。
この時は後遺症もなく1ヶ月弱で退院できたものの…
6才の時再び脳出血。
目に見える症状はないものの…九大病院に搬送され開頭手術で血腫を除去するという大手術を受けました。
外見からは全く分からないし、
運動制限や、色んな面での不得意や特性はありますが…
それでも息子は今、元気に生きています。
自分の足で1.5kmの道のりを歩いて学校に行き、授業を受け、放課後は家から帰るとお友達と遊びまわり
たまには、疲れたと言って動けなくなったりする事もありますが…。
息子は息子の今を生きています。
だから、私も私の今を生きようと思います。
息子には教わることだらけですが
これからも一緒に色んな体験を重ねていけたらいいな、と思います。
翔湧
生まれてきてくれて、ありがとう