虫唾が走る程気持ち悪いものが視界にこびりついて離れなくなることがある。
目を瞑っても、開けてもずっとそこに居て、じっと見つめてくる。
その気持ち悪い生き物から目を離さないようにしないと、そいつは嫌がらせのように視界から離れなくなる。
見たくもないくらい、おぞましい姿をしている生き物たちに
ずっと見つめられるストレス。
それを回避するためには、目を背けずにずっと、見つめ続けなければならない。
僕が絵を描くようになったのはこいつらがきっかけだった。
最初は目にこびりついて落ちない寄生虫を引っぺがすかのように
ただ、紙に殴り描きしてた。
あいつらは僕が存在を忘れようとすると突然現れるんだ。
夢にも、日常生活にも現れるたくさんの気持ち悪い生き物。
そのうち僕は、僕自身が想像したものを描きたくなった。
現れる悪夢を描き表すのではなく、空想を形にしたいという欲求。
でも、そのせいであいつらはまた、僕を苦しめるようになった。
忘れないでくれと縋るように
自分たちの居場所を奪わないでくれと叫ぶように
存在を主張し続ける。
それはまるで、他人に依存する自分ら人間と同じだと思えた。
