今宵もはじめよう
音にのみこまれる闇を
ひとたび鐘が鳴れば
静寂の闇が舞い込んでくる
ひとつ ひとつ またひとつ
誰かに忘れられた者
誰かを思い出したい者
孤独だけを愛する者
ただ彷徨い迷う者
我の旋律に踊れ狂い
魂の叫びを歌に
月の光に色を思い出せ
この屋敷は我の魂の場所
今宵も主の五線譜をひろげよ
鐘にささげよう この漆黒の音色を
お前の心に月の恋を奏でようか
あなたは今宵も涙が似合う
さぁ 調べをつなごうではないか
闇夜の旋律に喜びを
漆黒のピアノの弦が艶をます
欲深く欲する魂の香り
現世に前世に来世に
我は何を奏でるのか
ただ今宵も悲しみの調べが
我が屋敷に溶けていく
罪多き闇が消えていく
すべてを包む光に
我の旋律は朝日の粒になる