高校の女子卓球部を舞台とした小説『はじまりはいつもラブオール』をpixivにて連載しています。
話数が70話・25万文字を超えたところで、今からでも興味を持っていただける、最新話から読んでも楽しんでいただけるように、作品の紹介とこれまでのあらすじを書いてみました。
■作品紹介
タイトル
:『はじまりはいつもラブオール』
作品紹介
:平凡な卓球選手だった主人公が、カットマンという戦術の美しさに魅せられ、友人やライバルと共に成長、覚醒していく青春部活ストーリー。
pixivにて連載しています。第1話のリンクは↓から。
■あらすじ
これまでに投稿している001話~070話の内容を要約したものです。
今から最初から追いかけるのは大変という方が途中から読み始められるよう、章ごとにまとめています。
〇プロローグ(001話)
小学校から卓球を始めた鈴原柚乃は、中学最初の試合でカットマンと呼ばれる守備的な戦術の美しさに魅せられ、自分もカットマンになることを誓う。
中学最後の大会で、第一シードの有栖川稔里と戦った柚乃は、初めて憧れたカットマンの姿に近付けた気がした。
だが逆にこのレベルの相手がいないと無理だと感じ、中学で卓球を辞めるつもりだと親友の工藤美夏に告げる。
〇1章 卓球部再結成(002話~006話)
002話リンク↓
美夏と同じ高校に行くため、柚乃は地元の山花高校に入学する。
入学初日、柚乃は同じクラスに稔里の姿を見つける。稔里は憧れの先輩である絵東雪と一緒に卓球をするため、卓球部が休部状態の山花高校に入ってきていた。
勉強に専念するため山花高校に入った雪は、稔里に無理やりではなくやる気のある一年生三人を探してくるよう命じる。三人目が見つからない中、柚乃は初めて親友の美夏を卓球に誘う。
こうして四人揃った卓球部は、顧問の前原先生と共に活動を始める。
〇2章 練習開始(007話~013話)
007話リンク↓
雪と稔里という全国レベルの二人を相手に、柚乃は自分のプレースタイルについて考えていく。
同時に未経験者の美夏のために道具選びに行った専門店で、雪と稔里の中学、強豪校聖マリヤ女学院高等部のメンバーに出会う。
〇3章 インターハイ予選へ向けて(014話~019話)
014話リンク↓
春季大会の観戦に行き、柚乃達は高校のレベルの高さを実感する。その後、顧問が知り合いという繋がりで、四強の一つ平川高校と練習試合を行う。
柚乃は強豪のレベルを体感すると同時に自分の通用する武器も知る。四人はインターハイ地区予選へ向け、最後の追い込みを行う。
〇4章 インターハイ予選開始!(020話~023話)
020話リンク↓
代表決定戦まで進める二回戦突破を目標にするノーシードの山花高校だったが、二回戦で第二シードの聖マリヤ女学院と当たる組み合わせとなってしまう。
一回戦、美夏が苦戦をするも、柚乃のアドバイスから立ち直り、雪とダブルスも勝ち三連勝で二回戦へと進む。
〇5章 激闘、二回戦!(024話~033話)
024話リンク↓
マリ女との二回戦。先鋒戦で相手のエースに初心者の美夏を当て、次鋒の一年生にエースの稔里を当てる作戦が、裏を突かれて美夏が相手一年生の明依、稔里がエースの静香に当たってしまう。
先鋒戦、明依は楽勝のつもりだったが、初心者らしからぬ脅威の運動神経を見せる美夏が接戦に持ち込む。終盤、初心者特有の弱点を見せた美夏だが、明依は弱点を突くことなく正面から攻め切って勝つ。
次鋒戦、エース対決はハイレベルな攻防を見せる。稔里は次戦のダブルスのために相手の手の内を明かしながら尚且つ勝つために奮戦する。
だが静香は優勝候補のエースという意地を見せ、稔里を最後押し切る。
連敗となった山花高校だが、ダブルスは雪が次鋒戦で静香の分析をしたこともあり、序盤から圧倒する。柚乃のシングルスの相手、極李の弱点の分析を行う
〇6章 柚乃、出陣(034話~039話)
一勝二敗で迎えた副将大将同時戦。柚乃は、前原先生より授かった作戦で、わざと最初に本来のスタイルを封じ、序盤の二ゲームを1-1の五分に持ち込む。
三ゲーム目を捨てるという勝負で先に王手をかけられるが、作戦が成功し四ゲームを奪取、フルゲームに持ち込む。
最終ゲーム、地力で勝る相手にリードを許すが、終盤に柚乃は初めてゾーンに入る体験をする。神懸かり的なカットで追い上げを見せる柚乃だったが、最後にエッジボールとなり試合に敗れる。こうして山花高校の団体戦を幕を閉じた。
〇7章 全道大会へ向けて(040話~047話)
個人戦では稔里のシングルスと稔里と雪のダブルス、アリスノーが全道大会進出を決めていた。
大会へ向けての練習中、前原先生が褒美として親友で五輪メダリストの藤堂香との練習機会を設ける。
四人は香と練習試合を行い、アドバイスを受ける。助言を胸に、全道大会を迎える。
〇8章 全道大会と、新たな強豪(048話~056話)
全道大会、札幌地区以外では込大旭川高校が強敵と聞き観戦を行うが、留萌中央という新興の強豪校の存在も知る。
ダブルスが始まり、アリスノーは順調に勝ち進むが、全国をかけた相手がシードの込大旭川を倒した留萌中央ペアに決まる。
お互いの情報を駆使した激戦は、フルゲームの末留萌中央ペアが勝つ。雪と、山花高校のインターハイ予選は終わりを迎える。
<第二部 選抜大会編>
〇9章 新たな四人目(057話~063話)
全道大会が終わり、次の目標を秋季大会の団体戦全道大会出場に決める柚乃たち。雪が引退し三人になったたため、団体戦出場のために一人勧誘する必要が出てくる。
その時、柚乃のことを姫と呼ぶ謎の転校生、愛海がやって来る。四人目の入部に喜ぶ柚乃たちだったが、愛海が美夏のことを勘違いし、勝負を挑んでくる。
愛海は怪我により、攻撃型から変則型に変えた選手で、そのためスタイルにこだわりを持つ柚乃を好意的に見ていた。他校の知識等が豊富な愛海を迎えて、秋季大会へスタートを切る。
〇10章 更なる仲間を迎えて(064話~068話)
体育の授業で美夏に並ぶ運動神経を見せる亜美乃。帰宅部で何か始めてみたいということで、卓球部の見学に来ることになる。
体操の元強化選手だった亜美乃は古怪我によるイップスから体操を辞めていたが、卓球には影響がないということで五人目の仲間となる。
第一部のあらすじはpixivにもまとめてあります。
■登場人物
(学年は第一部開始時)
〇道立札幌山花高校
:普通の公立高校。青緑色のセーラー服が特徴。通称ヤマコー。卓球部は近年休部中
・鈴原 柚乃(すずはら ゆの)
:主人公。一年。身長158cm 幌平中卒。真面目が取り柄で勉強も運動も平均よりちょっと上。卓球は小学校のクラブから始めたので中学ではエースだったが市大会四回戦で稔里に敗れる。防御特化型のカットマンでサーブも得意技
渾名)ゆの、ゆのち
・有栖川 稔里(ありすがわ みのり)
:一年。身長162cm 聖マリヤ女学院中卒。昨年の中体連北海道二位。黒髪長髪の美人。勉強は得意ではないが絵東先輩ともう一度一緒に卓球をするため山高に入ってきた。プレースタイルはなんでもできるオールラウンダー。中でも女子で使い手の少ないロビングは一級品
渾名)みのりちゃん、みのりん、アリス
・工藤 美夏(くどう みか)
:一年。身長160cm 幌平中卒。小学校からの柚乃のクラスメイトで親友。運動神経の塊で中学時代は体育会系部に助っ人で出まくるが本人は帰宅部。卓球だけはなぜか未経験。上手な選手の動きを見てコピーするのが得意
渾名)ミカ、くどみか
・絵東 雪(えとう ゆき)
:三年。身長147cm 聖マリヤ女学院中卒。三年前の中体連北海道王者、全国三回戦。行きたい大学があり、勉強のためマリ女から転入してきた。そのため高校入学後は卓球から離れている。左利きの前陣速攻型。対戦相手の分析など戦術面に特に秀でている。稔里とのダブルスペア、通称『アリスノー』は全国トップクラスでネット上で有名になるほど
渾名)ユキさん、絵東先輩、パイセン
・中山 愛海(なかやま あいみ)
:一年。身長174cm 大谷地女子中-高。インターハイ予選後に転校してくる。怪我で戦法を変えざるを得なかった過去から、自分のスタイルを貫く柚乃を姫と呼び敬愛している。現在はツブ高ラバーの変則型
・星 亜美乃(ほし あみの)
:一年。身長143cm 星三武蔵野中卒。帰宅部だったが暇を持て余してインターハイ予選後卓球部へ見学に来る。中学まで体操の全日本強化選手だったが、怪我によるイップスで辞めている。卓球は左利き
・前原 直美(まえはら なおみ)
:卓球部顧問、32歳。自身は卓球未経験者で初心者レベルだが、中高の友人に卓球五輪メダリストの藤堂香がいる。そのため卓球の観戦歴は長く、戦術理解度は高い
・宮本 晶(みやもと あきら)
:柚乃と稔里のクラスメイト。漫画研究会所属。柚乃とは漫画アニメ好きの縁で中学から仲が良い。社交的オタク
〇聖マリヤ女学院高等部
:キリスト教系私立女子大学の付属高校。中学からエレベーター式で地元では卓球のみならずスポーツの強豪校として有名。通称マリ女
・刈屋 明依(かりや めい)
:一年。身長154cm 昨年の中体連北海道ベスト四。中学時代に同学年の稔里をライバル認定していたため、山花高に行った稔里に裏切られたと思っている。前陣速攻寄りのオールラウンダー
・妙高 静香(みょうこう しずか)
:三年。身長158cm キャプテンにして春季大会北海道二位のマリ女のエース。中学時代は雪の二番手だった。強みがないのが強みというオールラウンダー
・村川 極李(むらかわ きまり)
:三年。身長161cm 静香と共にマリ女のダブルエースの一人。ドライブ攻撃特化型。攻撃は道内最強と言われているが気分屋でムラがある
・高町 美紅(たかまち みく)
:二年。身長154cm 表ソフトとアンチラバーの変則型。強豪校らしくない大人しい性格だが、独特の戦術で二年生世代屈指の実力を誇る
〇道立札幌平川高校
:進学校に数えられる公立高校。私服で自由な校風。指導者のおかげで公立高の中では卓球の名門となっている。通称ヒラコー
・秋野 凛(あきの りん)
:二年。身長167cm 二年にしてキャプテンを任されている。アッシュブルーの髪にブルーのカラコンで北欧系の顔立ちの美人。見た目に反してとても礼儀正しい。長い手足を活かした中陣からの攻撃を得意とする。独特のバックドライブを使う
・平 月(たいら るな)
:一年。身長153cm 昨年の中体連道ベスト8。北川、マリ女の二強以外では自分が一番強いというプライドがある。片面表ソフトの前陣速攻型
・横峯 今日子(よこみね きょうこ)
:三年。身長161cm 春季大会道ベスト8の平川高校エース。雪とは中学時代からの親友。理詰めの戦術重視なプレーが得意。
・湯浅 菜々子(ゆあさ ななこ)
:卓球部顧問、32歳。直美とは教育大学時代のクラスメイト。大学時代インカレベスト8で北海道の卓球界では有名な指導者。
〇市立札幌羊ヶ丘高校
:ごく普通の公立高校。
・佐藤 莉愛(さとう りあ)
:三年。身長162cm 柚乃が中学時代に憧れたカットマン。高校では周囲に合わせてそこまで真剣には練習していない
・中村 美青(なかむら みお)
:三年。身長156cm 一回戦負け常連だが卓球が好きで団体戦に出るために莉愛を卓球部へ誘った
〇道立留萌中央高校
:地方の公立高校だが、市が卓球用品メーカーと地域提携を結んだ関係で、一年の代から道内の有力選手が集まっている
・根岸 真奈(ねぎし まな)
:一年。身長154cm 中学は全道三回戦負け。柔らかいボールタッチでカーブドライブや小技を得意とする。戦術理解度も高い
・武蔵野 理香流(むさしの りかる)
:一年。身長165cm 中学は全道一回戦負け。中陣でのベタ足からの豪快なロングドライブを得意とする
・松尾 重文(まつお しげふみ)
:卓球部コーチ、39歳。元全日本選手権王者。現在は卓球用品メーカー所属で、その縁で留萌中央のコーチになった
〇高校以外の関係者
・藤堂 香(とうどう かおり)
:32歳。元オリンピック卓球女子団体メダリスト。全日本選手権優勝二回。現在は卓球の普及活動を行いつつテレビの試合解説などもしている。直美と中学高校の同級生
第一部までの登場人物は、pixivにもまとめてあります。
■紹介補足
ここから先は、この作品を書くに当たっての思いやテーマなどを書いています。興味の無い方は読み飛ばしていただいて大丈夫です。
:『はじまりはいつもラブオール』、略称いつラブは、スポーツものの定番である、「無名の公立校に主人公やライバルが集まり、強豪を倒してインターハイを目指す」作品を女子卓球で書きたいと思い、始めた作品です。
卓球ものではヤングジャンプの『終わらないヨスガ』やサイコミの『スリースター』などがありますが、主人公個人がメインの物語かと思います。
また、卓球といえば女子の方が人気のある日本で、女子卓球の部活ものを書きたいという思いが強く、この作品を始めました。
女子卓球では『灼熱の卓球娘』がアニメ化もされましたが、萌えとキャラが前面に出た作風でしたので、この作品はリアル路線の卓球とキャラ付けで考えています。
女子高校部活ものではチャンピオンの『もういっぽん!』が女子柔道をテーマにこの路線で素晴らしい作品を描かれていて、今回の執筆を始めようと考えたきっかけとなっています。
卓球作品を始めるにあたり、主人公の戦型(卓球のスタイル)はカットマンにすると決めていました。
卓球を見る機会はオリンピックくらい、という方にとって、女子卓球は前陣速攻と呼ばれる卓球台にぴったりとくっついて速いテンポで打ち合うイメージだと思います。
実際、福原選手から石川選手、伊藤、平野、早田選手と、日本女子は前陣速攻の系譜があります。
但し、実際の日本の卓球は、男子も女子もカットマン同士のダブルスで世界選手権のメダルを取るなど、カットマンは立派な一つの戦型です。
何より、カットマンは観ていて優雅で美しいです。主人公の柚乃がカットマンの美しさに憧れて自分もカットマンになるのは、私の思いをかなり反映させています。
中学一年の最初の中体連予選決勝でカットマンに出会うというのも、私の実体験だったりします。
私の文章だけでは卓球未経験の方はカットマンのイメージが湧かないかと思います。こちらが日本屈指のカットマン、佐藤選手の映像になります。
親友にしてライバルの稔里の得意技も、女子では使用選手がほとんどいないロビングにしています。
カットやロビングといった、映像的に映える技を主体にすることで、脳内で動きがイメージしやすいように考えて描写しています。
また、現在中学の部活動が無くなりスポーツはクラブチームで行うという話が出ています。
そして、卓球も強い選手は小学校以下から始める人がほとんどで、中学から始めて一流選手になれるのはほんのわずか、高校から始める選手はほとんど聞かないスポーツです。
そんな中、いつラブでは美夏と亜美乃の二人が高校から卓球を始めたという設定にしています。なぜ卓球を始めるのは早い方が良いのか、遅くから始めた人が上達するにはどうするのか、といった話も書いていくことで、卓球普及の一助になれればとも考えています。
最後に、いつラブは柚乃たちの三年間、最後のインターハイまでのプロットを作り上げてから書き始めている作品です。
商業作品ではないので打ち切りということはありませんので、ライフワークとして柚乃たち山花高校卓球部の三年間を、しっかりと書き切りたいと思います。