家の中の不要品たちから追い出された小生、車に布団を積んで北上しました。
初日は仙台を経て多賀城の博物館へ。敷地内に移築された古民家があります。ちょうど正月飾りが展示されておりました。しばし見学。
その後塩釜神社、志波彦神社へ参拝。
そして石巻市街の復興ぶりを確認しながら北上。
出立する前から二日間断食しておったのですが、予想以上に寒かったので、空腹を満たすというよりは体を温めるためにラーメンをすする。
その日の宿泊地は道の駅「上品の郷」。温泉もあって便利。
車中泊した翌朝の車内気温-1.9℃。フロントガラスの内側が結露し凍っていた。
二日目はまず石巻市郊外に最近建立されたという震災供養碑に手を合わせる。そこから雄勝町へ。合併して石巻市ではあるが、市街地とは程遠い復興状況。雄勝硯とスレート材の原料である玄昌石について話を聞いたが、まだ採石できる状態ではないとのこと。しばらく時間がかかりそう。
その後歌津、気仙沼方面の神社をあちこちまわる。浸水地点の道路標識が各所に建てられており、こんなところまで津波が押し寄せたのかと驚かされるばかり。
この日の夜は思案した挙句、カラオケボックスへ入った。
冬の車中泊の夜はとても長く、寒い。時間つぶしにはちょうどよい。
初の一人カラオケ、調子に乗って3時間パック。
2曲目で後悔。休む暇がない。
喉を酷使するも、飢えも寒さもしのげ、時間もつぶせた。
そしてコンビニの駐車場で2泊目。
三日目は栗原方面へ向かうつもりが、どうしても寄りたい神社があったので一関経由で。宮司さんから貴重なお話を聞かせていただきました。
この日の夜は知人宅に転がり込む。5人ほどで湯豆腐とお酒。こたつで寝る。幸せ。
四日目は栗原市内の神社をあちこち。某イケメン神社も。夜は知人夫婦宅で豪華な食卓に新築のアトリエで就寝。最高でした。
五日目も市内をぷらぷら。晩餐は24歳差で婚約したばかりの知人たちと。幸せを分けてもらいました。その晩は南下し、三本木で車中泊。
あくる日そのまま帰宅。
家にはダメ出しされずに入れました。
お飾り1
 
お飾り2
 
切り紙

 キリコ 
オカザリ 
今回回った理由の一つはこれらの「オカザリ」。「切り紙」「キリコ」とも。
特に宮城県県北、岩手県県南に多いとされる、神棚の正月飾り。
宮司さんが年末になると製作をはじめる。
数枚の紙を重ね、それを切りこんで作られる。全て繋がっています。
東北の文化が凝縮されているように感じました。

 参考文献は以下

東北の伝承切り紙 [
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