朝の通勤時間帯、多くの人々が空を見上げていた。皇居前広場はたまり場になっていた。金環日食がはじまるのは午前7時32分。普段は7時20分前後に皇居桔梗門前に並び、皇宮警察のチェックを受け、7時30分に桔梗門から皇居へ入る。仕事仲間と並びながら、空を見上げていた。仲間はサングラスをしていた。あまりよろしくはないのだけど。自分も観察グラスは買っていない。サングラスもない。だが今朝、ふとひらめいた。どこかで買い物した際にもらった厚手の濃色のビニール袋を使ってみた。これが意外によい。重ねて調整も可能。やぶいて仲間にも手渡した。
天候はあまり期待できないかと思われたが、ほんのわずかな時間、雲の切れ間から太陽が現れ出でた。

$STONE SCULPTURE-金環日食
立て続けに写真を撮ったが、太陽直の場合は明るすぎ、結局黒い雲がかかった時のものがいちばんきれいに撮れていた。

皇居…天照大神の御子孫の居所にて、金環日食を体感。視覚的楽しみとしてその光の輪を見る、のではなく、なるべく別の意識で感ずるよう努めた。太陽と月と地球、そして自分がほぼ同一直線上に並ぶイメージをより意識的に。
天と地の恵みによって生かされていることも忘れ、我が物顔でのさばり地を蝕んでいる我々は今なお争いを続けている。この国においても、電気が足りない、水が断水する、などなどの事象が起こり始めている。表面的に怒りや不満、不安の声をあげることはもうやめて、経済優先の考えも手放し、次の時代へと向かいたいと感じた。今日はその節目のひとつだったかもしれない。


水は答えを知っている 江本勝

図説地図とあらすじで読む古事記と日本書紀

日月神示岩戸開きの胎動