ここのところというか相変わらずというか、ブログはどうでもよい雑記が多くてしばらく作品をアップしておりませんでした。
手をかけ始めたのは春頃で、しばらく放置、先日完成。
STONE SCULPTURE-黒鴨箕形硯
今回の黒鴨硯は、箕様硯のように、海と陸がつながっている形状のもの。大量に墨をおろすことを目的としており、さらにオーバーハング状に奥の方をえぐって容量を確保。自分が今まで造ってきた硯の中ではもっとも機能を優先。…のわりには手前が浅く筆がしごきにくい。これも容量確保のため手前をなるべく下げたくなかったため。輪郭線の形状も感覚的にはもっと微妙なカーブを描きたかったが同じ理由で妥協。仕上げの砥石の番数をいつもより粗めで抑えた。墨の粒子も荒くなるので邪道かもしれないが、大量に墨を使う場合には早くおろすことができる。あえてそういった用途に特化した硯。
STONE SCULPTURE-黒鴨箕様硯
箕様硯っていうよりは「ゾウリムシ」のほうがしっくりくる。

墨運堂 竹 油煙墨

石骨【古墨・清(乾隆)】

羊毫筆。細微頂光鋒 本漆蒔絵軸 【豊橋筆】

山馬筆 別号/兼毫筆 黒天尾+山馬