細野大臣が先日丸森町に来訪。
福島は原発災害が認知されていても、県境を越えるととたんにその認識は薄れる。まるでそんなモノがないかのように振る舞う人々。宮城県は地震と津波の復興を声高にして放射線問題をかき消す。丸森町の一部町議は「風評が心配だから表沙汰にしたくない」などとのたまう。
これまで宮城県内のいろんな地域の人々、立場の方々に話を聞いて経過を見てきた。かなり以前から意識の隔たりを感じていた。諸問題がいろいろとあるのだが、自分としては早い段階から、「問題となっていないことが問題」という現実を認識していた。

4ヶ月が過ぎ、大臣が公に言及したことで、ようやくスタートラインまで前進できた。
3.11直後から有志が立ち上がり、村八分覚悟で注意喚起や除染活動などを精力的に行ってきた結果がようやくひとつの成果としてあらわれた。
問題が解決したわけではないし、完全解決できるものでは決してないが、大きな一歩。

これからは日常的に時間と共に人々の意識が薄れてゆくという問題も出始めてくるし、除染活動も一度やれば安心というわけではなく、定期的検査が必要となる。まだまだ多くの課題も残されている。
個人的には仕事に区切りがついたので、放射能ネットワークへのお手伝いが少しはできそう。

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