昨日、福島市内のとある幼稚園にて、放射性物質の除染作業をするにあたっての事前打ち合わせの場面に立ち会う機会があった。園長さんは子供達への放射線の影響に関してとても意識が高く、自衛手段をすでに講じていた。日々現実の生活の中に常に存在することなので切迫感がまるで異なる。宮城県では津波の被害だけのような風潮で放射能は対岸の火事のような扱いに見られがち。山形に至ってはほとんど関心がない人が多数だった。自分もこれまで核や放射線、原子力などに対し全く無知だった。実際身のまわりに実害が及ばない限りヒトはなかなかそこに意識を向けようとはしない。

STONE SCULPTURE-福島放射能
子供たちを放射能から守る福島ネットワークの方々、宮城県内のネットワーク、関心を持つ近所の方、そして国際NGO団体であるグリーンピースの放射能汚染調査を担当する方々が集まった。
STONE SCULPTURE-汚染マップ
グリーンピースではすでに第一回目の調査で独自に汚染マップを製作していた。同心円での汚染ではなく、ホットスポットとよばれる高濃度汚染地帯が帯状に広がっていること、その原因は風によって運ばれた空気中を漂う汚染物質が降雨によって降下することなどはすでに明らかであるが、汚染の帯がなにも連続しているとは限らず、飛び地のように点在している場合もある。
今回が第二回目の調査、第三回は海洋調査だという。オランダに調査船があるが、外国船籍なので領海内に立ち入ることができず、未だ政府から許可が下りていないという。
STONE SCULPTURE-グリーンピース調査
グリーンピースのメンバーはベルギー人とイギリス人。なにやら相談中。
彼らの見地では政府の暫定基準である年間20mSvは高い数値であり、子供には酷な環境だという。この数字の国際的根拠はあるものの、それは非常事態に限った話であり、もう2ヶ月近く経過して落ち着きつつある今の状況は普段の生活、活動が継続的に行われているので緊急の措置の時期を過ぎていると指摘していた。
つづく
人体内放射能の除去技術

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