去年の10月、ひょんなご縁で金華山へ行く機会があった。神事を奉納する方々との同行。その別れ際に自分の作品を少しお見せしたら、石笛と弁才天を造って欲しいとの依頼を受けた。
それから…もう3ヶ月以上経ってしまった。
これ以上延ばすわけにはいかない。自分の中で区切りを付けた。
2月3日。
それは旧暦の元旦。そしてその新年の日、偶然にも月齢も新月。
今まで弁才天は2つ造っていた。パートナーに手渡したものは以前ミクシィの画像にも使用していた。その後かなり簡素なものを試作したのだが、依頼者にお見せしたのは後者。
かなり遅くなってしまったこともあり、採算とか手間だとかを考えないことにした。ある意味開き直った。だがそうしたことでかえって何か今までセーブしていたことが取り払われた。
都合のよい考えかもしれないが、ほったらかしていた時間にも意味があった。注文後すぐに造っていたら、ずっと越えられない時空をさまよっていたはず。
相当な時間を費やしたが、これまでにないものができた。
STONE SCULPTURE-弁才天4
弁才天、一般には琵琶を持つ2臂の弁財天のほうが主流だが、自分の中では武器を持つ8臂の弁才天がしっくりくる。
STONE SCULPTURE-弁才天1
以前造ったものを写真で確認したら、えらく違うことに驚いた。最初造ったものはその時点ではよくできたと思っていたのだが…。
STONE SCULPTURE-弁才天3
クラインの壺をモチーフとした石笛と共に。
STONE SCULPTURE-弁才天2
この石笛もチューニングに少々時間をかけた。初めての人でもすぐに鳴りやすいように配慮したつもり。
新年の新月に間に合うよう、速達で送付した。気に入っていただけるとよいのだが。


 石笛/インストゥルメンタルCDアルバム/邦楽

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