あいに祭を終え、普段の生活に戻る…いや、普段の生活というリズムそのものがまず自分には無いのだが…まぁとにかく一段落して、頭を切り換えようとしていた。この先珍しく予定が立て込んでいる。仕事でもないけど。

久々パートナーと一緒にどこかへ行くことにした。慣れないおにぎりを握っていたら見かねてやってくれた。

行く先は福島の半田山。梁川を抜けていく山越えコースを選択。ちんたら走る。が、カーブの多い狭い道が続くと何故か燃える。軽1BOXなのに攻める。タイヤが悲鳴を上げていた。しっかりとサポートしてくれるレカロシートの感触を味わいながら山を越え、また何にも考えずとろとろ走る。

そして気付いたらその方向は半田山ではなかった。どこかで間違えたのか。かといって戻ることもせず、目的変更。適当に道に委ねて走った。

着いた先は「霊山神社」。呼ばれたのかな。

STONE SCULPTURE-霊山

近頃のマツリゴト、神事、聖域シンクロの流れのひとつだろう。

STONE SCULPTURE-霊山2

特別何か視覚的によいという要素があるわけではないが、居心地、雰囲気がよかった。

参拝を済ませ、境内のベンチでおにぎりをほおばる。何かふとその何気ない瞬間に幸せを感じた。その空間にいるということ、おにぎりの一粒一粒、すべてが方便となって。


帰り際、せっかく霊山まで来たので知り合いのお宅へおじゃまする。数年前から知ってはいたが単独で訪問するのは初めて。これまで金魚の糞状態が続いていたので、ある意味はじめましてといえる。やはりそれまでであった時とは全く別の顔をのぞかせた。今回は奥さんもいない。パートナーが傍らにいたとはいえ、一対一で話し合うことができた。コントラバスをソロで奏でる表現者としての彼の情熱的話は理屈などいらない。いつか彼とコラボすることになるかもしれない。そんなおもしろそうな試み、実験がふと、お互い浮かんだ。

何かをカタチづくるためではない彫刻。

石と向き合い、自分と向き合う、神と向き合う。

ノミを振ることによって生ずる音、響きとノミを振る所作、一挙手一投足に無意識に焦点を合わせる。それは音楽となり舞踏となる。

うん、おもしろそうだ。栗原でやってみるか。


霊山パワーと皆神山の謎

伊達郡中部保原町・梁川町・霊山町(200310)