先月くらいから外食に興味を持ち始め、いろいろネットで検索していた。近場に何かないものかと探ってみると、お隣の角田市になにやらただならぬスポットがあるという情報を得た。知る人ぞ知るという場所のようだ。


この日午後たまたまパートナーが角田の友人の結婚祝いをしたいというので友人宅を訪ねた。そこでそのお店の話題が出て、では行きましょうということで3人で向かうことになった。グルメツアーというよりも、お店自体、さらにいえばマスター本人に興味がある。

写真を撮り忘れたのだが、お店は情報通り看板が一切ない。これがお店だと気付く人はまずいない。なるほど。まずここからして何かこだわりを感じる。電気がついていてお客がいることが確認できた。営業していることがわかりまずは一安心。中へ入るとそこは昭和の匂いがする喫茶店。長年変わることなくこの雰囲気のままという感じ。どこか落ち着く。世界の時間軸とは切り離された別の次元のような空間。最近そんな場所ばかり縁があるような気がする。店内どこを見渡してもメニューがない。マスターもいない。情報通り。しばらくしてマスターが来て、話を始めた。独特の雰囲気、独自の世界観をお持ちのようだ。話もなかなか興味深い。このスタイルにもやはりこだわりがあるようだ。覚悟ある者しか入れないのかもしれない。地元民よりも県外のお客が多いという。

友人はカレー、パートナーはナポリタン、自分はミックスと呼ばれるものを注文。単品は250円から300円、ミックスが500円と、かなり格安。昔の値段のままなのか。
STONE SCULPTURE-チャーム
これがミックス。右のティッシュ、左のパートナーの手が比較対象。値段に反し大盛りだ。味はどこか懐かしさを感じるもの。子供の頃に戻ったような感覚。量が多いと飽きてくるものだが、このミックスはそんなことはない。これはおすすめだ。

他2人のものは喫茶店の軽食という感じの量。友人は当初の想像とのギャップを感じ、思案した挙げ句、なんとミックスを追加注文した。訪問したのは昼食食べた後なのに…。彼のミックスはナポリタンではなく塩パスタだった。この辺りもマスターのひねりを感じた。マスターは最初の話の勢いとは裏腹に、注文の品ができあがると奥へ引っ込んでしまった。この間合いもなかなかだと妙に感心してしまった。

どうやら裏メニューとしてカレーと別の組み合わせが数種類あるようだ。次回の楽しみとしたい。角田恐るべし。こんな近場にこれほどのスポットがあるとは。通ってしまいそうだ。

店名はチャームなのかチャムなのかよくわからない。6時45分までだそうな。

あぶくま農学校の百姓先生たち

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