大蔵山の工房がこの春をもって業務を終えることが決定した。山堂に至っては今月末まで。あと2週間ほどとは。それ以降は山のオーナー会社が管理することになる。何もその場所がなくなるわけでも建物が消え失せるわけでもないが、足を運ぶ機会は極端に少なくなるだろう。これが最後かもしれない。

思えば学生の頃、彫刻のための素材として石を買いに行ったのがご縁の始まり。14年前か。

まぁまだ感傷に浸るには早い。

今日はとりあえず整理の手伝いに行った。

HPもメールも解約することになる。BLOGだけは無料スペースなのでかろうじて残せるようだ。

とりあえず、MIXI内にコミュを起ち上げた。何かしら場があればと思い。


随分ものの整理は進んでいて、かなりすっきりしていた。それでも膨大な資料が残っていた。彫刻展の冊子がかなりある。最悪、処分だろう。蔵書も少しある。ブックオフに…等という話もある。

せっかくなので何か催しを企画することにした。


以下、MIXI内コミュのコピー

「道々の輩による道々の輩のための「公界の宴」」

現在、大蔵山の備品、並びに蔵書をご縁のある方々にお分けしています。せっかくなのでささやかなイベントを催したいと思います。山堂にてオークションとフリーマーケットのようなことを考えています。皆さん不要になったものをお持ちください。物々交換でもかまいません。交換は野菜、作品、労働奉仕、施術など何でもよいと思います。なお、持ってきたものは必ず責任を持ってお持ち帰りください。
午後からのんびりと開催したいと思います。歌いたい人、踊りたい人、演奏したい人、好きにしてください。

また、この日をもってスタッフの「ONE條」さんが最後の勤務となります。なので、午前中適当な時間から、「お疲れありがとうパーティー」をしたいと思います。食べ物を持ち寄りでご参加ください。

当日の参加費用は心付け(1円~)ということでお願い致します。

イベントというよりも、ゆるい感じでまったり集う方向で考えています。ご縁があればということで、当日飛び込みでかまいません

かつて自由に往来していた人々が集って食べ物や物売り、芸などを披露したりといった自然発生的な市、そんな場になればと思う。それは交流でもあり神事でもある。とにかく縁者で楽しく過ごすこと。建物にとっても、山にとっても、関係者にとってもそれが一番の奉仕のように思う。


網野善彦著作集(第1巻)


日本中世の非農業民と天皇


無縁・公界・楽増補