今回の現場の役所の担当の方が博識で、石への興味もあるらしく、独学でさまざまなことを調べ豊富な知識を持っておられた。

ちょうどこの現場にも、いつも使用している黒鴨硯の原石に近い石があるということで、その辺で拾った石をいただいた。

実際の感触はかなり硬い印象で、いつもの加工法ではぎりぎりいけるかという硬度であった。

どうやら石として生成される過程、とても長い時間がかかるのだが、その時の温度、冷え方によって変わってくるらしい。比較的高温のものが徐々に冷え固まったようである。



STONE SCULPTURE-佐久
せっかくなので、佐久にいる間に何かを造ろうと思い立つ。

その土地その土地の材でそこにちなんだものを造るというのは意味のあることだ。

材が硬いこともあり、あまり複雑な彫りだとかなり時間がかかってしまうのでシンプルなものを造ってみた。

龍岡城の五角形にちなみ星型に。敷地内には小学校、道むかいには保育園があるので「おほしさま」にしてみた。単純ではあるが微妙なさわり心地にも多少気を使った。


できれば長野の方に持っていてほしい。