佐久市五稜郭、龍岡城の石垣修復工事で長野に滞在中の現在。

ようやく解体と調査が終わり、これからは新たに積み上げる段階に入る。その段取りがひとまず終え、せっかくの日曜なのでみんなで近隣を周ることになった。


東京麻布の小林石材工業では今まで数々の寺社仏閣、お城の石垣修復を手がけてきており、そのための特殊なノウハウ、熟練の職人さんを抱えている。自分はその外注石工として、手薄となった時に一人親方としてお手伝いをしている。


3年ほど前だったか、長野に最初にご縁があったのがこの小諸城である。

佐久市からはそれほど遠くはない。当時も真冬に数ヶ月滞在していて、久々の古い町並みが懐かしく感じられた。今回と同じく折りたたみの自転車を車に積んで行ったので、この近辺をうろちょろ徘徊していたのを思い出す。
STONE SCULPTURE-小諸

STONE SCULPTURE-小諸2
大手門があるのが本来の姿なのだが、当時解体していた時点、そして積み上がった姿しか見ていなかった自分にとって新鮮に感じられた。石垣だけを見ると確かに記憶がよみがえってくる。

建造物によって修復した石垣の大部分は見えなくなっていたが、達成感がなくなるわけではない。

完成したものをこうして一観光客の立場として見ると、いい仕事に関わらせていただいているなと、ありがたい気持ちになる。