8月から始まった伊具三十三観音巡礼も、ようやく最後を迎えた。自分にとっては2周目。
その締めくくりは三十三番所ではない。最初からこの地と決めていた。
由緒ある格式高い寺院である。大正時代の大火により現在の場所に移ったという。
こちらはシャア専用ズゴック。専福寺を守護するモビルスーツである。
もう何度となく個人的に足を運んだこの場所も、巡礼者としての見地に立つと新鮮に見える。
こちらはご本尊。阿弥陀如来だが、宗派は珍しい時宗。
肝心の聖観音は本堂右手奥の間にお祀りされている。写真を撮れなかった。気分的にもそうだが、まずとにかく驚きと感動で撮るのを忘れてしまったというのが本音。
お寺に着いた時は写真の通り作業着を着ていた。本堂に案内していただいた時はいつもの作務衣姿。なんら変わらぬ友達としてのトキさんだった。が、いざ観音様にお参りする段になって、彼は正装で現れた。専福寺副住職として。そして観音巡礼満行のしるしということで、お経を唱えてくださった。
ありがたいとしか言いようのない彼からの気持ちを深く受け止めた。
この後始まる怒涛のつながり、シンクロ、出会いなどなど…。まだこの時は知る由もない。
観音巡礼には終わりはない。今後話す相手それぞれに観音様は宿る。自分は何とかサニワを試みる。毎日が気付きの連続となる。2周目を終えてまた新たなスタートが始まった。
巡礼歌 「もうでくる ひとをもらさぬ ふくじゅどう ちかいのうみの はてしなければ」