快晴の中、この日は朝から行動開始、結果的には１４ヶ所を回ることになる。
最初に訪れたのは角田市佐倉・自照院。
角田警察署前の交差点を北へ向かうと右手にケーヒンの工場が見えてくる。その対面に墓地が並び、狭い道を少し入っていったところに本堂がある。石釜ピザ屋のぱぴハウスの近く、といったほうがわかりやすいかもしれない。
住職さんに説明をいただく。近所の諏訪神社との関係やら、お寺に関することをいろいろと教えていただいた。
第十四番札所・自照院・千手観音。どちらにあるのかと思いきや、なんとご本尊であった。しかしこちらは確か曹洞宗だったような。それを指摘すると、どうやら当初こちらは異なる宗派だったようだ。その後曹洞宗へと改宗したようだ。なるほど。１メートルほどもある観音像は堂々たるもの。
以前こちらにお参りに来たときは確か法事か何かの最中だった。それは印象的で覚えていたが、本尊だったことは全く記憶にない。記憶なんていい加減なもんだ。人はそれを真実だと思い込む。自分の頭の中に造り上げた虚像。その不確かでうすっぺらなものを信じて生きていかなければならない。ふと、それが確かにそれなのか、という疑問が浮かぶ時がある。たまにはそんな時間も必要なのかも。
巡礼歌 「みなひとの こころのはなや ひらくらん はるはさくらの どうにもうでて」
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