三月は、退職者が出るのは仕方ない。
息子と同じ時期に妊娠していたあの人が、退職することになった。
正直もう顔合わさなくて良いんだ。
あの人の子供の話聞かなくて良いんだってホッとした。
ずっと、あの人を見るたびに私は息子を育てられなかったと罪悪感に押し潰されてた。
もう終わりだとホッとしてたのに、
最後にと挨拶に来たあの人の、手の先に男の子が居た…
息子の予定日より一週間ほどはやく生まれた。彼女の子
ありがとうございました。お世話になりましたと言っているのに、私は彼女の方を見ることは出来なかった。
保育園で3歳の子供を見てもなんとも思わないのに、あの人の子供だけはダメだった。
彼女が帰ったあと、他の職員に話を聞いてもらった。
一言辛かったと言ったら涙が止まらなくなってしまった。
逢いたいよ。一目で良いから3歳になった息子の姿が見たいよ。
死んであえるなら死にたいと思うほど、苦しかった。
何年たってもずっとしんどいんだろうな。