入曽タクシー物語

入曽タクシー物語

埼玉県入曽を走り抜ける魂のタクシーブログ

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いつの時代でも、
「僅か1週間でギターが上達!大スターになれる!」
「コレで今すぐ名曲作家!」
的なネット広告が出ます。

バカか…と言いたいが、確認もせずに断言するのも良くない。
なので、ギターの広告から試した事があります。

読むと半分近くが大きい文字で、感覚論みたいな?
ストイックな内容なら根性論と書きたいとこですが、緩い話しを延々書くだけな内容。
ギターって難しいですよね、とか。

そして半分程読み進めて、ようやくギターの演奏について触れるのですが、
「まずギターの指板のどこにどの音があるか、全て覚えて下さい」

そして、
「アドリブした時、どの音を伸ばして終わるかが肝心」

もう…呆れて言葉が出ません。。。
音楽について、長年プロとして活動した経験を元にお話しします。
例えば現代は打ち込みがあります。
パソコン的な物があれば誰でも気軽に音楽を作れるDTMです。
私が某ゲームメーカーに常駐した頃、3人の作家で、同じ楽曲を、同じDTM音源で、それぞれ打ち込んだ事があります。
結果、私の打ち込みはロック的な迫力ある仕上がりになりました。
もう1人は、爽やかで軽快な仕上がりになりました。
更にもう1人は、音楽的な広がりのある仕上がり。

パソコンで、決められた音譜の決められた楽曲で、全く同じDTM音源で。
画一的な環境なのだから似通った仕上がりになるであろう打ち込みで、三者三様だったのです。
何故か?
それぞれが作品に対する「ヨシ!」とするセンスとキャリアが全く異なるからです。

更に私はツインリードギターも良くやっていました。
そこで、お互いのギターを持ち替えて弾いてみました。
相手のギター、エフェクター、アンプ、セッティングで弾いて、どんな音と演奏になるかを試してみた次第。
すると…まぁご想像通りと思いますが、相方のギターで弾いても自分の音になりました。フレージングも大きな変化はない。
打ち込みで個性が出る訳だから、ギターで個性が出ない訳はないですね。

音楽というものは、結局は個人のキャリアとセンスが大きな影響を持ちます。
音譜を覚えただけで何かできるものではありません。
ジャズギターの名手ウエスモンゴメリーは、実は理論を知らなかったそうです。
ジャズにはジャズ語、ブルースにはブルース語があります。
それは、現場で場数を踏まなければ演奏できない言語です。
勿論、私が得意なハードロックやメタルにも。

今でこそ私は現役ではありませんが、音楽には真剣に向き合ってもらいたい。
1年や2年で成果をあげたいなんて、ムシのいい事は考えないでほしいものです。
ましてや着音やiTunes等で地に落ちた音楽。
今から音楽をやる旨味なんて全くありません。
それでもせっかく音楽をやるのなら、どうせ手間暇かけて僅かな資金を注ぎ込んでやるのなら、本気でやった方が絶対にいい。
アホが考えたアホみたいな広告に惑わされず、信念をもって音楽に取り組んでほしいと願います。
緊急事態宣言の最中、私がいた大手4社は半月の休業となりました。

大変恐縮ですが、出かけまくってました。。。
何しろ嫁も休業をくらい、しかも4〜7月いっぱいまで!
そらもう、遊びますがな。

実は去年が大変な年でして。嫁に支えてもらいました。
もともと嫁の事は大切にしていましたが、ことさら嫁への感謝が強くなりまして。
今年はとにかく、嫁一色でした。
履歴書の趣味の欄に「嫁」と書いたろか思うくらい。

去年まで嫁はNBロードスターに乗っていたのですが、車検が…

で、私は前述の通り大変だったので、車検を通す余力がなかったのです。

そこで、新車でNDロードスターを購入しようと決断。
それも、嫁に内緒で。

まずは嫁とマツダへ行き、ロードスターを試乗。
試乗は私の運転ですが、ディーラーの駐車場をひと転がししただけで、
「やっぱコレっすね♪」
と嫁が一言。私も勿論同感♪
本当に素晴らしいですよ、NDロードスター。
「でもなー、今はまだ買えないからまた今度やな」
と嫁に説明。

後日マツダでコッソリ商談。3ヶ月後の5月納車が決まりました。
5月の納車…実は完璧過ぎるタイミングなんです…
嫁の誕生月なので!

そんなある日。
たまたまディーラーの近くを通ったので、せっかくなので嫁にバラそう…とマツダへ訪問。
まだナンバーの付いていない我がNDが奥に置いてある♪
「やっぱイイねぇ〜NDは♪運転席座ってみーや」
なんて白々しく嫁に言って、事情を知ってる営業マンは半ニヤ。
「いいのコレ?本当に座っても。人のでしょ?」
「大丈夫大丈夫。ね、◯◯さん♪(営業マン)」
「大丈夫ですよ♪お好きな様に触って頂いて」
そんな我々の声に不信を抱きつつ、新車NDを触って確認する嫁。
暫くして、
「じゃ、今年の誕生日はコレやな♪」
と伝えてみると、何言ってんのコイツ?って顔をする嫁。
「いやいや…せやからコレ、来週からアナタの車やで」

と言う感じで、サプライズは大成功となりました。

しかし…
NDを注文したのって、2月なんすよ…
まだコロナがそこまで深刻じゃなかった頃。
ま、なんとかなるべ!と注文したんすよ…
そして納車はコロナ最大の恐怖だった5月!
ヤベェ…こんな世の中で新車買って、やって行けるのか…!?

でもまー、いいんです。嫁が喜んでさえいれば。
どうせ自分も乗るし、ND♪

因みに車検を通さず新車にした理由は、もう20年経ってて税金は高くなってるし、今時NBロードスターに合うパーツもなければホイールもない。
NBは原始的なので自然な運転ができるのは良いけど、質感が低くて安っぽくて、走りも華奢で安っぽくて…
所有し続ける意義がない為、新型に乗り換えました。
ロードスター乗りになって以降、嫁の運転は驚く程に上達しました♪
ようやく終わろうとしている今年。
とてつもない1年でした。

個人的には、大手4社からローカルの第一交通へ転職し、入曽で営業を開始した事が最も大きな出来事でした。
東京で営業してた頃は…怖かったですよ…コロナが。
当時は何も分からなかったですからね。
今でも何も分からないけど。

当時、
中野でお子さんを連れたお父さんが手を挙げたのでお乗せしました。
行先は練馬で渋滞の時間帯でしたので、30分くらいかかる実車だったと記憶します。

しかし実車中、少し様子が変なんです。
御子息が横になって、しかも額にはあぶら汗。
息も絶え絶えな感じで、
「お父さん…苦しいよ…お父さん…」
と虫の息な状態で囁くんですよ。
ナイトヘッドか!とツッコミたい気持ちを必死で堪えつつ。
コレが恐怖でなくて何だと言うのか。。。
そういう時、人って面白い反応をするもんですよね。
そのお父さんの一言は、
「どうしたのかなー。風邪かなー。」
どう考えても風邪ちゃうやろが!アホかボケぇ〜!

コロナの可能性があるので営業所に電話して一時的に戻ると内勤が、
「なぜコロナって言い切れるの?」
と言われたので事情を説明。
因みに、可能性がある…と伝えたのですが…

ひとまず1時間かけて消毒し、別の車がないか質問したら、
「ないからそのまま営業して」
と内勤に言われまして。危機感ゼロ!
このタクシー会社を辞めるキッカケとなりました。

で、入曽ですよ…第一交通ですよ。
コロナに関してはほとんど心配ありません。
交通も、ヤバイ自転車はほとんどいないし勝手知るお出かけエリア。
いや…入曽は全然知らんかったけど…
待機所があるので東京みたいに孤独ではない。
入曽に来て半年チョイ、色々ありはしましたが…
概ね私には合ってます。
営収以外は。
営収に関しては…もう、カルチャーショックです。
2時間お客さん来ない上、ようやくの実車でワンメーター¥500。
二月に一度くらい忙しい日もありますが…
おかげさまで、収入は以前の半分以下となりました。

つづく
前回の続き。

内燃機関を未来永劫販売しない世界になるには、エネルギーをどうするか?コレが最も重要な課題です。
ハイブリッドやEVではお馴染みのリチウムイオンが昨今では主流ですが、リチウムイオンはハイブリッドならまだしも、EVにベストチョイスとは思えません。
リチウムイオンは、やはりスマホにベストマッチだと思います。
因みにリチウムポリマーもありますが、リチウムイオンと比べて扱いが難しいのが難点。
軽量でハイパワーですが、リチウムイオン以上に膨張や破裂の危険性が高い。
危険…と言っても、ガソリン程危険とも思えないんですけどね…

そこで日本では、MIRAIという車が登場しました。
新型が最近販売を開始し、私は大いに注目しています。
まだまだインフラ的には絶望的ですが、この車は水素を使います。
昭和の時代からSF漫画等では水素エネルギーが着目されていました。
そんな未来が実現している訳です。

水素エネルギーによる電気自動車の場合、水素を「充填」する方式となります。
馴染み深い、ガソリンの「充填」と同じです。
前回書いた充電待ちのリスクもないし、内燃機関の様な大気汚染もない。
水素を作る過程でどれだけの有害物質を発生するのかは知りませんが、恐らくバッテリー程ではないのでは。

MIRAIは初代で大コケしたのでイメージはイマイチですが、新型は割と普通なセダン的フォルム。
インテリアもカムリっぽい雰囲気で、価格もクラウン程度。
コレはトヨタの良心でしょうし、先行投資でもあるでしょう。
政府の補助もあるので、より現実的となって来ました。

ではインフラは?
水素エネルギーなので水素ステーションなるものが必要性になるのですが…
私の生活圏で探すと、簡単に2店舗見つかりました!
渋滞でなければ自宅から15分程度のエリアです。
EV車の充電スポットと同等か、それ以上の店舗数です。

本気で内燃機関をやめるのであれば、水素エネルギーが最も現実的だと思います。
恐らく5〜7年の間に、MIRAIの様な方式の別カテゴリーな車が増えると思います。ハリアー的な車とかアクア的な車とか。
世界からはEV車をトヨタは作ろうとしていない!と批判されがちですが、その先を見ている事が理解できます。

しかし…ガソリンにEVステーションに水素ステーション…
GSの設備投資…大変過ぎないか?
しかもガソリン給油機は減らせないだろうし、充電スポットは小型で済むけど水素ステーションはガソリン給油機と同等だろうし。
そうなると敷地面積も…
2030年、内燃機関のみの新車販売はしないと言うネタが話題ですね。
利便性やco2排出量の問題を棚に上げて、ハイブリッドもヨシとするなら勿論できると思います。

誰にでも簡単に思いつくのは充電の問題。
家庭で充電できれば良い…と言う発想は、アパート暮らしには通用しません。
そうなると、街に急速充電を配置するしかない。
しかしバッテリーは、急速充電すれば痛み易くなって寿命が減る。
そもそも急速充電しても2〜3分で完了できない。
気が短い日本人や韓国人には到底無理な注文です。
必ず出ますよ、充電スポットで急かしたり煽ったり。

どれだけ技術が発展しても、バッテリーの性質は基本的に同じだそうです。メモリー効果で容量は減る一方。
急速充電で電流を上げれば、時短とパワーを引き換えに寿命が縮む。
この辺、ホビーRCをやる人は詳しいですよね。
私もやってたので感心があります。
スマホも、使ってるうちにバッテリーが弱くなってる気がするでしょ?基本的には変わらないんです。

10年後、ハイブリッド車があれば現実的ですよね。
何やっても遅くて借金まみれな日本でインフラが整う訳がない。
世界に足並みを揃えただけの無謀な宣言となります。
だからと言って、やらない訳にはいかない。

15年の間、当面はハイブリッドがメインでしょうね。
20年後、EV車がメインとなるでしょう。
上記理由で、日本には不向きです。

しかし日本には軽自動車があります。
今後はスズキの軽量技術がリードすると私は思います。

バッテリーの画期的進化や開発があれば良いですが、今の所想像できる事は日本の遅いインフラ整備。
であればいっそ、バッテリーは完全なる消耗品にするしかないでしょう。
電池と同様、減ったら交換です。
スタンドに数種類の容量を確保させ、ガソリンと同じレベルの価格で交換する。
充電にかかる時間を考えれば、むしろ現実的です。
外したバッテリーはスタンドが充電し、ヘルスチェックして再利用。
そんな格安で、しかも気軽にできる訳はありませんが、国の政策なのだから国が補助すべき。

風圧の高いタイヤハウスやフロア下にフィンを設け、風力発電も考えて良いのでは。
風力では大した充電はできないでしょうが、補助にはなるでしょう。
フィンも開きっぱなしではなく、充電が必要な時に開ける等すれば空力の問題も一定程度確保されるハズ。

モーターの効率化も大事でしょう。
EV車ならさすがにブラシレスモーターが主流でしょうが、先代のアコードハイブリッドはブラシモーターだったそうです。
ホント?営業マンの勘違いなんじゃないの?
難しいので省略しまくって説明しますが、ブラシモーターは回転軸に電極(ブラシ)を当てて動きます。
当てているので摩擦が発生し、回転にロスが生じます。
一方ブラシレスモーターは構造が真逆で、回転軸に電極を当てる必要がありません。
その為回転ロスを低く抑える事ができる上、ハイパワー化もし易い。
モーターにはファンを付けたり要所に穴をあけたりして、冷却効果を高める事もできます。

モーターはエンジンと比べれば小型だし、ステアバイワイヤーや電子スロットル等も相まって、機械の配置の自由度は大いに増すと思います。
EV走行はリニアで操作し易くトルクもあって静か。
滑らかな加速フィーリングは高級車とのマッチングも良いです。
バッテリーの問題さえクリアできれば、EVそのものは本当は夢のような車だと思います。
我々走り屋には寂しい気もしますが。
できるできない…より、取り組む事が大切なんでしょうね。