1.貴方は誰ですか?


記憶喪失、今の私にはその言葉がぴったりだと思う。

ふと気が付いた今、私の中にある情報は一般常識だけ。

周りの人間や自分の名前すら分からないのだ。

この私の反応をみて涙するものやショックが大きいのか表情をゆがめている人もいる。

そんな様々な様子の中で私1人が何も理解できないままその光景を見ていた。


「貴方の名前はね、翡翠っていうのよ?」


私のお母さんらしき人がそう私に言ってきた。

そんなことを言われても私には「はい、そうですか。」という受け答えしかできない。

何故ならば、それは私にとってただ与えられた情報なのだから。

これからの私にとってはただ、情報を与えられてそれにしたがって行動を起こしていくしかないのだから。

どうしたら周りが悲しまないのか。

ほかにもたくさん考えることはある。

あるけれども、周りのことばかり考えていても自分が神経質になって自分が分からなくなってしまう。

自分が保てなくなったらいよいよ精神崩壊という結末になる。

それならいっそうのこと思い出したほうがいいのだろうが、生憎、記憶を失う前の私が拒絶しているのだ。

さっきから思い出そうとすればズキン、と痛む頭。

それに病院のベッドの上にいるにもかかわらず、自分の体には外傷も内側からの痛みもない。

だからきっとつらいことがあって現実逃避したのだと分かった。

どうしてそういう行動を取ったのか記憶を失った私には分からない。

でも、自分をこれ以上壊さないためにも"過去の自分探し"が必要だと感じた。


まず、私は幼なじみと名乗る美雪に聞いた。






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一応、Shotだけど数話連載、ということで。

小説のみPCから書き込んでるので、どのくらい文章が入るか分かりません。

中途半端なときもあれば、運よくキリがいいときもあります。

まばらなのでえー・・・という人は、すみません((汗)