時々はまだ…心配になる表情だけど…
Ｒｙｏに笑顔が戻ってきました
ママは心配しながら…どう話していいか
わからなかったし…
特に何か話し合った訳でもなかった…
きっと今までも
そんな風に乗り越えてきたんだね
悪性リンパ腫で
入院・闘病してから
病院で知り合った
お友達が亡くなったり
悲しいことが
たくさんあったよね
Ｒｙｏは強くなったね
本当の優しさを知ったね
ママは何度も
もうダメかもしれない…
と思ったことがあったんだ
痛みと副作用…
キツイ治療で
弱っていくＲｙｏを
病室から連れ出して
痛みも苦しみもない
どこかへ…なんて
心の中の
弱くて悪いママが
そう考えたこともあったよ
そんな時Ｒｙｏは…
（入院していた小さな女の子）ひーちゃんを気にかけて
『明日ひーちゃんが、Ｒｙｏの部屋に来たら、ママが買ってきてくれたシールあげてもいい？』
ひーちゃんを思っている
Ｒｙｏを見て
ママの弱さを反省したよ
４２kgあった体重が３０kgまで落ちて…ベッドから起きあがることもできなくなった時も…
入室できないＲｙｏの個室のドアを少し開けて
『Ｒｙｏちゃ～ん、ぬりえして～』
かわいい訪問をした
ひーちゃんに
ママは
『ごめんね、ひーちゃん…Ｒｙｏはできないんだ』
って言おうとしたら
Ｒｙｏは自分で起き上がって、ママに色鉛筆を取って…って
筆圧も無くなって
色も、うっすらとしか塗れてなかったけど
一生懸命塗ってたね
ひーちゃんが喜んでくれたね
人は応援されることで元気になれると思ってた
でも…その時Ｒｙｏの姿を見て
誰かを応援することで、応援している人が元気になれる
応援している人の方が、元気をもらってることに気がついたんだ
今日ニッコリしながら
携帯の待受画面を私に向けて
『ママ、これ見て』
１６歳で亡くなった
Ｒｙｏの大好きな憧れの少女の写真だった
Ｒｙｏに『笑顔』が戻った
少女の『笑顔の写真』
Ｒｙｏの『お守り』だね
Ｒｙｏの『笑顔』が
ママの『お守り』だよ