ハリウッドではどう予想されているのか。ロサンゼルス在住ジャーナリスト、板垣眞理子さんが最新情勢を分析した。
大作から芸術的小品まで、例年にも増して秀作がひしめき、各賞が分散しそう。作品賞はオスカーにふさわしい格調高い「それでも夜は明ける」に落ち着くのでは。対抗馬は世界的大ヒット作「ゼロ・グラビティ」。穴は男女の主演と助演に4人がノミネートの「アメリカン・ハッスル」。
監督賞は明るいキャラで人気のアルフォンソ・キュアロン(ゼロ・グラビティ)と、スティーヴ・マックイーン(それでも夜は明ける)の一騎打ちとなりそう。
主演男優賞は、最近著しい成熟ぶりで注目の「ダラス・バイヤーズクラブ」のマシュー・マコノヒーが最右翼だ。「ウルフ・オブ・ウォールストリート」のレオナルド・ディカプリオが受賞すればサプライズとなる。
主演女優賞では「ブルージャスミン」の見応えある演技で各賞軒並み制覇中のケイト・ブランシェットで決まりだろう。日本人注目の長編アニメーション部門は、記録的大ヒット中の「アナと雪の女王」が有力。受賞すれば2001年に同部門が始まって以来、ディズニー・アニメ初のオスカー受賞となる。2度目の栄冠を狙う宮崎駿作品「風立ちぬ」はダークホース。名匠の最後のはなむけに、とのムードも出ているので期待したい。