【麻にふれる・麻でつくる】の開催まであと2週間ちょっと。

麻のことはよく知らないけど、なんとなく気になる…
そんな方もいらっると思います。
私もまだまだ知らないことの多い麻のこと。

今回のワークショップの講師を務めてくれる佐々木真紀さんに麻との出会い、麻への想いを語っていただきました。

Q:麻と出会ったきっかけは?
小さなころから物づくりが好きで、服飾の専門学校を出てからはパタンナーをしていました。
10年位前にヘンプの布のことを知り、興味がわいて実際に布を探し始めてみたら、世の中にヘンプ100%の布がないことに気づき、どうしてなんだろう?と不思議に思いました。
ちょうどその頃、【麻糸産み後継者養成講座】のことを知り、ここに行けば布のことについて知っている人に会えるかも!という想いで講座を受講しました。
布を求めて、出会ったものは糸を績むことでした。
糸を績む作業は果てしないもので、正直自分に続けられるかどうかも思いながらも、楽しい気持ちに背中を押され、楽しいと思う間は続けてみようと講座へ通いました。
*麻糸績み(うみ)とは麻の繊維を紡いで糸をつくること

この講座を経て、彼女は【麻糸産み後継者養成講座主催】公認インストラクター(認定講師)として全国各地で麻のことを伝える活動を精力的に続けています。

Q以前は麻糸が暮らしの中にたくさんあったと聞きます。
 どのように暮らしに根付いていたのですか?
昔は日常的に大麻の繊維が暮らしの中で使われていました。
布(着物や帯、野良着)にしたり、縄をなったり、漁網にも使われていたようです。
私が特に伝え残していきたいと思うのは炊事道具や着物として日常使われていた大麻布です。
また、麻糸は神社の鈴縄やお供え物を結わえる紐、巫女の髪を束ねる紐など神事にも用いられてきました。

Q:麻糸と出会って、感じることは?
大げさなことでなく、糸を通して自分もまた成長しています。
麻糸に限らず、何事も丁寧に行うことの大切やものを大事にする精神とか日々の暮らしの在りようが変わってってきました。
また心の在りようと糸との関係も興味深いです。
例えば…慌てているとその気持ちが糸にも出て、絡んだりしますし、
また気持ちがいらっとしている時に糸を績むとすっと気持ちが落ち着いたり。
何より、糸を績んでいると糸だけに『いとおしい』という気持ちが溢れてきます。

古くからある手仕事としての糸績み。
苦しいことも少なくなかった時代のなかで、糸を績む時間はそういうことを忘れて没頭だったのではないでしょか。
糸を紡ぐように脈々と続いてきた糸績みの技術や先人たちの想いを次へと繋いでいけるといいなと思う今日この頃です。

最後に佐々木真紀さんからのメッセージです。

昔は、誰かの家に行って皆で一緒に糸績みをしていたのだそうです。
たわいのない話をしながら、みんなでワイワイと時に黙々と作る楽しさを是非味わってみて下さい。
糸島で『糸』のお話がで出来ることに私自身ワクワクしています♪


糸島での【麻にふれる・麻でつくる】のワークショップは2月20日(土)です。

詳しいご案内はこちら → ☆☆☆
皆さまのご参加、心よりお待ちしております!