3月11日は大切な日。

おひとり、おひとりがそれぞれの場所で
それぞれの想いや祈りを東北へと寄せられたことと思います。

私はこの日を糸島にある銀河荘(築130年の古民家です)で行われた
冨田貴史さんの鉄火味噌作りのWSに参加して、
ご縁の会った方と一緒に鉄火味噌作りに初挑戦をしてきました。


『鉄火味噌』、ご存知ですか?

ごぼう・にんじん・れんこんをみじん切りにして、豆味噌(八丁味噌)と
じっくり時間をかけて、炒りあげたものが『鉄火味噌』です。


古くから食薬として重宝されていて、
陽の性質の根菜と豆味噌を長時間火にかけることで、
さらに陽の気を高めた陽のなかの陽な食品になります。
体を温め、さまざまな外的要因(化学物質や電磁波、放射線など)で
低下してしまった免疫力を高め、また、解毒を促してくれます。
何より、美味しくて、食べると体の中から元気になれます。

鉄火味噌にするときのみじん切りは本当に微塵に切ります。
いままでのみじん切りは粗かったと思わせる、細かさです。
こうやってみじん切りにすることで、野菜の持つエネルギーが
引き出されるのだそうです。

そして、鉄なべにごま油を入れて、
みじん切りにした野菜と豆味噌を炒めます。
ごくごく弱火で焦がさないよう、
手を休めずに炒りつけます。

時間にして約4時間。
もちろん、ひとりやるのではなく、みんなで交代しながらです。

みじん切りもそうだったのですが、この炒る作業も
おしゃべりをしたり、時に自分の世界に入り込んだり、
みんなで集まっての手仕事は
ひとりでは得られない楽しさですわはは

最後は大なべを囲炉裏にかけて、
鍋を囲んで、みんなで鉄火味噌に手を入れました。
これがまた楽しくて、嬉しくて、自然と笑顔が溢れます。

そして、14:46
鉄火味噌の鍋を囲んで、黙とう。
時計の針の音が鼓動のようにチクタクと響きます。
その音は『今を生きている!』と伝えてくれているようでした。

ひとり、ひとりの中にある
あの日への想い、あの地への祈り。

最後にみんなの想いを分かち合って、会は終了。
本当にあの時間を過ごせてよかったです。
うまく言葉にならない感謝の気持ちでいっぱいです。

帰り道、自生しているクレソンを摘んできました。
糸島に暮らせる幸せを実感します。

家に帰って、鉄火味噌を再度火にかけて仕上げ作業。
今日一日を振り返りながらゆっくりじっくりと。
1時間弱でいい感じに完成しました。
出来上がった鉄火味噌は何とも愛しい存在です。

今日の晩御飯は
銀河荘のおにぎりと糠漬け。
クレソンの梅麹あえ。
かちゅー湯
そして、出来たてほやほやの鉄火味噌。
(手前の小皿が鉄火味噌)
シンプルだけど私にとってのごちそう晩御飯でした笑


キャンドル16日の布ナプキン&茜染めのWS
ランチには鉄火味噌もお出しします。
お楽しみに!

まだまだ参加者募集中です。
手仕事を一緒に楽しみましょうスキ