少し前に、「おっさんビジネス用語」なる記事をみました。
1丁目1番地
全員野球
仁義を切る
鉛筆なめなめ
よしなに
ロハ
ガラガラポン
エイヤ
ペライチ
イッテコイ
ガッチャンコ
などの言葉が挙げられおり、Z世代からは
「わざわざ言い換えなくてもいいのでは。かえって意味が分かりづらい」
というよう意見が出たと記事には書いてありました。
多分これらの用語を使うかどうかは割と会社によるというか業界による気がしますが、私の会社では現役で飛び交っている言葉です。
他に私が思い付くものとしては、
ざっくりと
交通整理
キメの問題
ポテンヒット
空中戦
なんかもよく使われます。
まあ確かに、初めて聞いたら意味が分からない、という意見は分かります。
ただ、これらの言葉はコミュニティの中で感覚を共有するための言葉であって、そのコミュニティの中にあっては他の言葉を使うと違和感があるんですよね。
例えば若者が使う「エモい」などは、寂寥、感傷、郷愁など一口ではいえない感情を総称して表す便利な言葉であり、こういう意味だ、と断定しろといわれても難しいですよね。「エモい」は「エモい」としか言えない、と。
おっさんビジネス用語もそれと同じで、例えばエイヤという言葉には勢いよく、という意味の他に雑に・勘頼りでとりあえず、なんて意味もあったりするのですが、顧客に対して
「まずは一旦予算感を考えるにあたってエイヤで引かせていただきましたが、ここから擦り合わせましょう」
なら多分お客さんもふんふん、と聞いてくれると思いますが、
「この見積は一旦、勘で出しました」
と言われたら、「いや、勘てお前」ってなるでしょう。
エイヤには、「そこまで精緻じゃないけど、いままでの経験や勘からとりあえずやった。あまり深いこと突っ込まれても困るからな?」という意味が言外にあり、それが分かっている間柄ならばその後がスムーズです。
あくまで感覚を共有するための言葉なので、その用語が飛び交っているコミュニティに属しているのであれば、理解できた方が仕事は円滑に進みます。
そして、繰り返しになりますが感覚を共有する言葉なので、理解できる・自分でも使えるようになればそのコミュニティに馴染んだ、という証左でもあります。
一方で、曖昧な感じでこれらの言葉を使うと、おっさんから「なんか違うなあ」という顔で苦笑されたりもするので中々難しいところです。
おっさんが、「インスタ映え」と使うと若者が苦笑するのと全く同じ構図です。
おっさんも若者も、お互い異邦人に見えるかと思いますが、自分達のコミュニティに入ってきたのであれば寛容に迎え入れたいものです。