トランプ大統領のバズーカ！！
5/5までの楽観論が一転しました。トランプバズーカの発射です！！対中への突然の関税引上げ表明で、連休明け後は日本株式は大幅下落となる可能性が高い状況です。5/6（20：50）のシカゴ日経平均先物は、21,995円の-480円、前日比2.14%の下落となっています。4/26の日経平均株価との差は-264円。円相場は一時、1ドル=110円台前半まで上昇し、ダウ工業株30種平均先物が一時、前週末比500ドル近く急落。上海総合指数も3000の大台を割り込みました。国内株式市場は、海外市場以上の下落があるかもしれません。中国経済指標の持ち直しで、市場では楽観的な見方が広がっていました。しかし、状況が一転し、中国経済の影響が大きい企業の業績下振れと円高進行の複合リスクが待ち構えています。身動きができないうえ、その影響が大きいと考えられるため、不安心理が大きい状況といえます。では、米国株の不安心理を表すVIX指数はどうなのか。不安心理の高まりを表す20に近い17となっている状況です。しかし、過去、米中摩擦も要因とされた2018年12月と2月のＶＩＸショック時は30を超えていますので、比較するとそこまで大きくないといえます。直接の根拠とは言えませんが、12月のときのような日経平均2万円割れはまずないのではないでしょうか。米国の経済統計や決算状況はさほど悪くなく、関税引き上げによる経済への影響が数字で出るまでは、株価は再び回復すると思われます。また、米中交渉の暗転で株高が失速すれば、矛先はFRBの金融政策運営に向かうでしょう。トランプ大統領は、FRBに利下げを求めています。過去に、株価急落を受けて従来の利上げ方針を急転換した経緯があるので、米中交渉の暗転で再び株安が進む事態になれば、FRBが利下げにかじを切るのではないか、との思惑が働きやすくなります。ないとは思いますが、株安で利下げとなれば、前後に市場金利は低下しますので、再び株式市場に資金が流れやすくなると想定できます。そうすれば、米株は再び上昇する可能性があります。
