夕べ夜中に目が覚めて・・ | ふりちんの寅のブログ

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大人になると夜の闇が怖くなくなる。


なぜ子供の頃は夜が・・・闇が・・・怖かったのだろうか?


うちの実家は九州の長崎だったので、雨戸を閉めない家だった。


雨戸を閉めるのは台風が来たときだけだった。


夏場は暑いので縁側のガラス戸も開けっ放し。


そして寝るときは蚊帳を吊ってその中で寝る。


昔の田舎なので防犯とか考えなくてもよかったのかな。


ただ、恐いことはあった。


それは夏場に虫が電灯めがけて飛んでくること。


カナブンはもちろん、巨大な蛾や甲虫が家の中に迷い込んでくるのだった。


そんなときは大騒ぎで虫を追い出し退治したものだった。




子供心にそれより恐いのは夜の闇であった、やっぱり。


次男坊の俺は小学校入学あたりまで母親と一緒に寝ていた。


子供だから飛んで走ってぐっすり眠るのが常であったが、時時夜中に目が覚めて


恐怖体験を感じることがあった。




一人夜中に目がぱっちりと開いてしまう。


無論隣に父や母が寝ているわけだが、それこそ死んだように眠っている。


急に恐さを感じて母の懐にもぐりこもうとするのだが・・・


最初は気がついて抱いてくれる、ところが母はまたすぐに寝入ってしまう。


「お母さん、何で寝ちゃうの、僕はまだ眠れないよ」


やがて、動かぬ母さえ恐くなる、息をしてるのか?まさか死んでいるんではないだろうか?


今、隣に寝ているのは、母ではなくてまったく知らない人だったらどうしよう・・・


急に襲ってきたらどうしよう・・・梅津かずおの絵のようにいつの間にか蛇女になっていたら


どうしよう・・・などと恐怖の想いはどんどん湧いてくるのだった。




姉の部屋に置いてあった一冊の漫画本。


ページをめくっていくと、梅津かずおの恐い漫画が連載されていた。


「蛇女」・・昼間でも恐くて読めない、が興味があるのでそのページを開いて


裏返して本を伏せてしまう。また恐いものみたさの興味で本を手に取るが


恐怖に負けて同じページで本を伏せる。


何度も同じ行為を繰り返し、本を普通に閉じて置いても


そのページが開いてしまう。ぎゃー蛇女がこっちを見ている・・



昼間の恐いものが夜の闇に浮かびあがって眠れなくなっておしっこをしたいのを


必死で我慢して朝を迎える。




夕べは子供の頃の恐い夜を思い出してねむれ無かった。


夜の闇は恐くなかったが・・・心の闇に残る恐怖体験は消えてなかった・・