翌日インターネット喫茶でメールを読み返した。
「オナペットさんへ 先日メールを貰ったあと他の被害者と連絡を取りました。意見を聞いてみると貴方の存在を信じられないとの意見が出て、まともな意見だと思うようになりました。もうしばらくお互いの存在を信じられるまで待ってもらえませんか?貴方の存在、オナの存在、オナの持つ力をどうにか確認させてもらえませんか? 怒りの子猫」
「うーん、俺が信じられないって?こっちは警察に追われながら親切でやってやろうっていってるのに・・・くそ!嫌ならいいんだ。・・・オナを信じられないって誰かを殺して見せろって事かァ・・・よし。殺して見せよう!」
「怒りの子猫さんへ いいたい事は分かりました。オナの力をもう一度見せてあげます。
一週間以内に東京で奇怪な死に方をする人間がいる。新聞、テレビを見てください。以上」
そしてオナノートを開いて「高木小枝子は土曜日駅の銅像の前で奇怪なオナニーをしながら死ぬ」と書き込んだ。
「あ、ヤバイ。とんでもないことをしちまった」あわててノートの使用法を読み返した。
・・・いちどなまえをかきこんだらけすことはできない。かかれたものはかならずしぬ・・
取り返しのつかないことになった。好きな高木を・・・また身近なものを・・・警察の目を誤魔化すつもりが・・・
俺はその晩高木に電話した。
「あ、あの今週会ってくれないか?君に謝りたいんだ」
「ええ、私も自分の犯した罪がどんなものか反省してたの」
「俺は高木のことが好きなあまり・・・」
「いいの。私も神崎君と一度心に決めた人がいるのに軽はずみな行動だったわ。日曜日なら空いてるしゆっくり話もできるし抱いて」
「日曜日じゃ遅いんだ、明日か明後日にでも会いたい・・」
「神崎君の気持ちは判ってるから・・そう、・・・じゃ明後日」
その日高木の予備校終わりに待ち合わせをし、ホテルに行った。
今日は私服を着ていたのでホテルのフロントで止められることはなかった。
神崎は無口で高木は「ねえ、許してくれないの?今日はどんなことでも我慢する、ね。だから」
部屋に入ると高木は自ら服を脱いで積極的な態度を見せた。
でもその積極さが浪人生の導きによって生み出されるのかと許し難かった。
乱暴に突っ込むと「痛い、もっとゆっくり、ああ、優しくして」という声も無視して2・3分も持たずに発射してしまった。
「ああ、いいの。気にしないで」
神崎は「ごめん、ごめん。好きだったんだ。ごめん。そんなつもりはなかった」
高木の胸で泣き続けた。「ごめん、悪いことをした。許してくれ」
高木はまさか自分がノートに名前を書かれたとは思ってみなかった。
「いいの、悪いのは私なんだから。泣かないで。ね、彼とは別れるから・・許して」
「間違いだった。ごめん」を繰り返す神崎に戸惑いながら
「神崎君、悪いんだけど入試が近いの。今日は家に戻って勉強しなきゃ!」
「受験なんか何になるんだ。入試が何だ。楽しい時間を過ごそう」
「駄目よ。来月早々に・・」
「分かったよ。帰ればいい。帰って無駄な勉強をすればいい!」
「なんでそんな言い方するの?」
高木は先に帰っていく。
一人になって神崎は考えた。
「俺も親に行っている受験は間近だ。しかし俺は大学進学はしない。したって意味がない」
とうとう土曜日になった。
現場に顔を出してはまずいと思い映画を観に行く。
しかし観終わるまで辛抱できずに映画館を出た。
しかしどこの駅か指定しなかったのでどこに高木がいるかわからない。
新宿から各駅で帰るととある駅で若者が携帯を片手にどっと降りた。
もしかしてと思い釣られて降りた。改札を抜けて駅前広場に出るとものすごい人だかりが出来ている。「おー」とか「わ~」とか歓声が上げる。
人を押し分け前に出る。高木が体育座りに座り込んでピンクのパンティを足首にかけてオナニーをしていた。そこは笛を吹く少女という銅像の前だった。
時々「はうー、はあ、はあ、あっいく、いく~」と小さな声を上げる。
それを聞いて野次馬の男たちが「イッタ、イッタ、9回目だぜ」と歓声を上げるのである。
携帯で写メを取って友人に送るためかどんどん野次馬が増えている。
駅員が「交通の邪魔になりますので解散してください」とトラメガで叫んでいるが野次馬は駅員を輪の中に入れようとはせず、逆にバリケードを張って高木を守っている。
足首のパンティは確認できるが、スカートの中は見えない。
やがて野次馬の男2・3人が「スカート邪魔だろ。手伝ってやるよ」と騒ぎ出し、高木のスカートを捲って見えるようにした。
「おおう!」「すっげえ」歓声が上がる。俺は耐えられないが高木のスカートを下ろすことが出来なかった。
もしそんな事をしたら袋叩きに会うだろう。
高木のショルダーバッグからはリコーダーが覘いていた。
「男がネエチャン。これ使ってみろよ」
とリコーダーを渡した。
高木は笛を使ってオナニーを始める。
男はリコーダーの笛の部分と長い指で押さえる部分を離して渡す。
高木は長いほうを陰部に出し入れし、短いほうを口に咥えた。
長いほうを陰部に出し入れするとかなり深くまで入れていることが判り歓声が大きくなる。
そして口に咥えた笛が時々「ひょっ、ひょっ、ひょぴー、ひょぴー」と音を出す。
「あ、アレはイッタ証拠だぜ」
「もう20回くらいイってるぜ!」「頑張れ」なんて声がかかる。
高木は目をトロンとさせ股の辺りにはアスファルトが黒く水溜りを作っている。
あるときから潮を吹きはじめた。
「ヤッタ!潮吹いたぜ」
そこへ警察がサイレンを鳴らして到着する。
「こちら現場到着。現状報告します。笛を吹く少女像の前で一人の少女が笛を吹いてます、どーぞ」
「ああーああー。少女が笛を吹いてなんで問題なんだ?・・どーぞ」
「もとい、少女が笛で突いてます。どーぞ」
「よく聞こえんが、兎に角野次馬を解散させ再度報告されたし・・どーぞ」
野次馬は蜘蛛の子を散らすようにいなくなった。
神崎も警察に顔を見られまいと現場を逃げ出した。
警官は高木のスカートを下ろし、後ろ手に手錠を掛けパトカーでどこかに連れ去った。
現場には4・5人の警官が現場保持に残り、駅員に事情を聞いていた。
高木は新宿警察に連れて行かれた。
そこは蓑田刑事がいるところだ。
高木の意識はないが事情を聴こうと警察は必死だった。
真っ先に馴染みの婦人警官が飛び出してきて、取調べ室に隠した。
事が事だけに男性が入れ替わり覘きに来たが、婦人警官が絶対に入れなかった。
蓑田刑事も部屋に入れず、部屋の前でウロウロしている。
婦人警官と蓑田刑事は相談の上、警察から病院に移送することにした。
救急車に乗せられ女子医大病院に入院。側に婦人警官が付き添い個室に入れた。
「女の被害者は始めてだな。せっかくの証人を奴は殺しにかかった。追い詰めたとおもったのに。オナの奴、焦ったな。あの女子高生に近い奴とゲロしたのも同じだ」
「あの子は死ぬしょうか?あの子の笛には何か意味があると思うんです」
「そうだな。犯人のメッセージが隠されているかも知れない。君はあの子がなんていってるか調べてくれ」
「わかりました」
蓑田へ本庁から連絡が入り、以降は本庁の管轄にするから本庁に顔出すように言ってきた。
「ちぇ、所轄は出番なしか、そうは行くか!俺は最初からこの事件にかかわっているんだ」
パトカーを飛ばして本庁に行った。
会議室に通され「今日からは本庁で管轄する。本庁の管理間の 宇崎龍 だ。宜しく。あ、君には引き続き捜査に参加してもらう。そして今回の被害者は若い女だ。そこで君の推薦する婦人警官をひとり新宿署より出してもらいたい」
「あ、それなら私と同じに最初から協力してくれている女性がおります」
「ならその警官でいいだろう。君はまず新宿署に対策室を作ってくれ。俺は病院に回ってみる」
「は、では早急に・・・(踊る大捜査線気取りかよ。これはあくまでデスノートなんだよ)」
「先に病院で俺を落としてくれ」
・・・くそ、捜査に参加はいいが、対策室を作れとか小僧扱いじゃねえか!・・・
「詳しくは車の中で聞く。部屋は6畳程度でいい。本庁からコピーとパソコンは運ばせる。新宿署で電話を2台用意しろ」
「はい、かしこまりました」
・・・くそ、キャリア小僧のくせに俺を顎で使いやがって・・ひょろひょろの青二才が・・
病院でおろす。「病室は1103です」
「では対策室は頼むぞ。署長には俺から電話をいれて置く」
長いコートをひるがえして病院に消えていった。
湾岸警察かよ。室井管理官気取りめ!