テレビは古い洋画を流していた。
見たくもなかったが目を閉じるのが怖いので時間をつぶす。
早く朝にならないものか。
ところが4:00頃に終わってしまった。
地方局はチャンネルが少ない。終わり時間も早いのか。
どうしても頭は色々と考えてしまう。
あの。ざっざっざっという足音。
昔の兵隊の行進する足音が聞こえる・・・という怪奇談を本か何かで読んだような気がする。
廊下の窓の人影。もしかすると俺の姿が写っていたのかも・・・
でも確認する勇気はどこを押しても出てこない。
何で誰も乗らない時間にエレベーターが動くのか・・・
日が昇ったのか、辺りが明るくなってようやくまどろむことが出来た。
TVも電気もつけっぱなし。目が覚めたら朝のワイドショーをやっている。
見たことのあるタレントが並んでコメントをしている。
なんとなくその顔ぶれに安心感を覚えた。
急いでチェックアウトの準備をして、部屋を出る。
気になってもう一度部屋に戻り、あの絵画の裏を再度見てみた。
なんとそこに貼ってあった御札が剥がされていた。
エレベーターを使わずに階段を転げるように駆け下りた。
そのホテルは滋賀県にある。もう2度と利用したくない。