高校時代、遠距離恋愛をしていた。
演劇関係で付き合った恋人だった。
毎日、深夜まで電話で話した。それはそれは幸せな日々だった。
でも付き合ったのはわずか3ヶ月。
どう言えばいいだろう。
僕たちはうまくやっていけなかった。
価値観が違い過ぎた。
でも幸せだった。僕らはたしかに愛し合っていた。
でも別れた。
毎晩、毎朝。
最近、彼女のことを思い出す。
もっと彼女を大切にしておくべきだったか。
自責の念に追われる。
でも終わってしまった恋愛。
後戻りはできない。
また新しい人を見つけなきゃいけない。
でもあれから10年以上、恋人は僕にはいない。
あれが人生最後の恋愛だったのではないのかと、鬱々とする。
頭も禿げた。
でも彼女との思い出は一生抱いていける。
僕を愛してくれた女性がいたというだけで生きていける。
たぶんそうだ。
彼女が当時流行っていたCMのキャッチコピーをよく言っていた。
「物より思い出」。
怪獣のソフビを集めたりとか、物欲の激しい僕だけど、彼女の言ったことは真実だと思う。
この世には愛だけが存在し、そして愛だけが残る。
この世界で、あんな素敵な女性と出会えたことを僕は感謝すべきだろう。
ありがとう。


