Noism2公演「火の鳥」(再演)「ETUDE」(新作)。
結局3日連続で観にいきました(汗)。「火の鳥」はダブルキャストの両方見ることができたし、満足ではあります。
あとは2日目、3日目はいろいろ考えながら観ようとは思ったのですが(特に「ETUDE」の方)、繰り返し見てもやっぱりわからないことだらけ。、
前回のブログ記事よりもうちょっとまともなことを書きたいな~、とは思っていたのですが、書けそうもありませんので、とにかく思いつくままつらつらと。本当に自分自身のメモみたいなものです。脈絡がなくてすみません。
■全体的に
・とにかく素晴らしいパフォーマンスでした。感動をありがとうございます&お疲れ様でした。
以下、「よくわからなかった」とか「あきらめた」というようなことが多く書いてありますけど、パフォーマンスには感動した上で、細かい内容が理解できたらもっと感動できるのだろうな~、と思っていろいろ悩んだ過程の話ですので...
■火の鳥について
・少年を演じたお二人。同じ動作のはずなのですが、結構雰囲気が違ってみえるんですよね。そんなのを見比べるのも面白いです。
・黒子&少年の5人にも結構見せ場的なものがありましたね。個人的には黒子から少年になった直後の攻撃的なアクション、そして、最後に全員で少年にシンパシーを感じて「泣く」場面での、衣装が黒子のままの人の慟哭っぷりが印象に残りました。でも、あれは嘘泣きなのかな~、とも。
・火の鳥が攻撃を受けたあとの瀕死っぷり、、、特に倒れて頭部がねじれてしまうような場面だったり、少年かなんとか手助けしようとしても力が入らない様子なども、非常に印象に残ります。
・火の鳥って作品全体を通して小道具的なものは白いマスクくらいだと思うのですが、ある場面ではヒーローに見え、ある場面では不気味なようにも見え、すごい演出効果ですね。
・アフタートークではダブルキャストにしたのは、少しでもNoism2メンバにいろいろな経験がして欲しいから、とも。なるほど~、です。
■ETUDEについて
・正直、内容を見る前までの単純な予想だとETUDE→練習曲ということでちょっと前のNoism1の作品「Training Piece」的に、基礎的な動きを作品にしたのでは? と思ったのですが、全然予想が外れました。
・メンバの衣装は白で非常にシンプル。「練習」というイメージが伝わってきますね。また実際に今回は既製品を使って、サイズもメンバごとに細かい調整をするのではなくS/M/Lといった選択くらいだったそうです。
・一つまえの記事では「抽象的な作品なので、あまり深く考えずにダンサのパフォーマンスを楽しんでました」と書きましたけど、やっぱり何度か観ているとどうしても考えてしまうのですが、それでもやっぱりよくわからないけど、まあ、それはあきらめました(汗)。
・前半は全体的に曲に合わせたリズムというかアクションに動きになっていて、ここまで曲に依存したアクションというか、曲に振付けをしたような演目も珍しいのかな~、と。
本当に表現が陳腐で申し訳ないけど、あの曲のテンポは「ラジオ体操」をイメージさせるような、、、、(ごめんなさい)
・使用されている曲「Correspondence」。お二人の作曲家が文通をするようにやりとりしつつ作られたという曲とのことなのですが、正直、私のセンスでは曲中で2人のやり取りがどこで区切られているのかもわからない。区切りがわかって、送った曲、それに対する返信、というのが理解できればパフォーマンスを理解する手助けになるかな、とも。そして、検索した結果、YOUTUBE で曲自体は見つけたのですが、それを目の前のパフォーマンスと照らし合わせるのは私の記憶とセンスではやっぱり無理(汗)。
・アフタートークで山田さんが「可能であればグランドピアノを2台向かい合わせに配置したかった」ということもおっしゃられていたのですが、それはYOUTUBEの動画にも2人の作曲家の作った部分を個別に演奏するというような動画があって、こういうことか、と、ちょっと納得。
(実際の演奏は7分頃からですけど)
・元々プログラムに記載されていた「舞踊の死」とか「記憶と想像力」とか「稽古」とか重要なキーワードの他、アフタートークを聴いていると、皆さんの質問のおかげで山田さんが、ピアノの鍵盤の一つ一つが舞踊でいう一つのステップのようなもの、とか、白い花はお供え物、とか、りんごは重さ(重力)の象徴、とか、ヒントがいくつも与えられたのですが、自分ではどうしてもつながらない。でも、山田さんも「わかってもらいたいけど、わかりやすくはしたくない」というようなことも言っていたので、やっぱり私では無理とあきらめる。
・最後の公演をみてもやっぱりわからないことだらけだったけど、中でも一番気になった、別々にダンスをしているお二人が何かを持っているように見える部分。そこでなにを持っているのか最後のアフタートークで聞いてみたら、あれは何かを持っているのではなく、元々二人の身体を密着させて踊っているのを分離して演技しているということらしい。その部分はすっきり。でも、あれが(エア)ペアダンスだと気づかないようではやっぱり全体を理解するのは無理なんだろうな~、とも。
・ピアノが舞踊の象徴だとしたら、最初のピアニスト風の役の人は演出家? それともやっぱり舞踊家? とか、途中椅子の上で抱き合っている2人は何の象徴? 音楽がとまったあとの、各場面転換はそれぞれどういう意味なんだろう? 壁をたたくような音は? ピアノの上から見える手はなに??? などなど、
・こんなに考えながら見たのは初めてで、それでも全然わからないことだらけだけど、それでも非常に魅力的な作品でした。
■アフタートーク
・私は正直レベルが低く恥ずかしいので(汗)、最終日の「ETUDE」に関するもの以外は出さなかったのですが、いろいろ面白い話が聞けましたね。自分も聞きたかったことを聞いてくれると非常にうれしいし、自分では思いつかないような質問だと「お~、すごい」と思います。
・観客の中には高校生(のダンス部と思われる)も多く、その質問は非常にピュアな質問も。
たとえばですけど「どうしたら、大きな動作ができるようになりますか?」なんて、本当にまっすぐすぎてうらやましいです。でも、そういうことをご本人は普段からず~っと考えているんでしょうね。それに真摯に応える金森さん、山田さんも素晴らしいです。
金森さん、山田さんに直接質問して、直接回答をもらったことは、あの高校生も絶対忘れないのではないでしょうか。