8月8日、六本木の国際文化会館ロビーでIAVEの脊戸様の執り成しで、
日本造園家の内山貞文氏にお会いする事が出来ました。
現在は米国ポートランドで日本庭園関係のお仕事をされています。

内山氏は福岡・久留米市田主丸出身。九州出身の私は初対面とは思えない
打ち解けた気持ちでお話をする事が出来ました
今回の来日はポートランドに流れついた鳥居「笠木」の返還について
八戸の方々と最終段階である引き渡しに関しての打ち合わせの為でした。
青森の八戸市に有った厳島神社の鳥居が米国のポートランドに流れついた
ニュースは皆さんNHKニュースなどで既にご存じの事と思います。
事の経緯は
この鳥居が流れついた時、偶然にインタビューを受けていた記者(日系)の方から
携帯に届いた写真を見せられ「これは何か?」と問われ即座に、「鳥居です」と
返事をされたそうです。
その後、2本目の鳥居が流れつき、オレゴン州の公園局からの依頼で
この鳥居の持ち主探しが始まったと言う事ですかs
これが太平洋側にあるポートランドに流れついた笠木

鳥居上部の横木「笠木」は、9月下旬横浜港に到着、
ベイクオーター(9/25-10/1)にて披露されたのち、故郷に八戸へに向かいます。
何故、横浜港に着き、展示される事になった経緯は
始めて日本からアメリカへの荷積みが横浜港から出てポートラドに荷揚げされた事から、この笠木もアメリカと日本との縁ある港・横浜港へ荷揚げし、展示する事になったそうです。
この笠木は青森県の大久喜地区にある厳島神社で、漁業の神を祭るために建てられ、近隣には漁業歴史館など沢山の教育施設もあるとか。
この笠木返還も多くの人たちの心の繋がり、協力で成し遂げられようとしています。 また、この神社再建の折りに内山さんの本業を生かし、公園など環境整備
が行われるようです。その時には「震災を語り継ぐ」ものとして笠木と共に桜を植え
られないだろうかとご相談いたしました。
内山さんは日本とアメリカの海の回路を辿り、更には日本からアジア、ヨーロッパへの海の回路を辿りたいと話しておられました。
内山さんの益々のご健闘をお祈りしています。
そして、青森にも「希望の木」が植わる事を心から願っています。
多くの皆さんとの出会いに心から感謝いたします。