最近というかここ数年iPhoneとAndroidを比べる動画が増えてきた。しかし私はその2者は比べるべきではないと思う。
そもそもiPhoneとAndroidは、「使いやすい、選びやすい」と「自由でいろいろ」という根本的な違いがあると思う。
iPhoneは4種類しかないし、Androidは数え切れないほどある。スマホであるというだけでこの2つは設計思想もぜんぜん違う。たとえば比較の動画ではベンチマークでの性能、画面の性能、AIの性能などを比べているが、iPhoneの強みはそれらではなく、使っていてストレスがないことだと思う。だから重いゲームはしないし、SafariとLINEとカジュアルゲームを快適にできればいいのだ。
そこで重要なのは画面のリフレッシュレートでもなく消しゴムマジックでもなく、CPUのシングルコア性能やいろんなアプリを起動してもメモリが適切に使われるようなメモリマネージャー、ロック解除の快適性などだ。
だからA19のシングル性能はデスクトップCPUに匹敵するし、メモリは6GBでも余裕だし、iOSは使いやすいしFaceIDは爆速である。みんなが使うには最高である。
対してAndroidはとにかく自由である。
やすいものは2万円程度で買えるし、メモリも16GBあるものも普通にある。AIの性能はいいしカメラもいい。性能やコスパは圧倒的だ。
ウェブサイトの仕様比較サイトをみたらiPhoneなんてゴミだと言わざるを得ない。
じゃあなぜAndroidは少数派(少なくとも日本では)なのだろうか?
それは多すぎて、いい製品があることが認知されにくい上ソフトウェア全体さえも自由であるからこそではないだろうか?REDMAGICと言われても、NOTHINGと言われても、自分から調べない限り、知ることはない。
いろいろな機能が開発者モードの中にあり、そのなかにはよくわからない文字列が並んでいる。
アプリを開いて重くなったら、自分でメモリを解放する。
これは操作の意味と中身を知っているものからすれば超便利だが、わからない人からしたら使いにくくてたまらない。iPhoneはログインしてアプリをインストールするだけでとりあえずは快適に使える。
この関係はWindowsとLinuxに似ている。
Windowsは中身を見せないことで一般ユーザーにたいして使いやすくしている一方、Linuxは中身をすべて見せることで専門的な人にとってわかりやすくなっている。
iPhoneは大衆、Androidはマニア向けというのはAndroidOSが悪いわけでもiPhoneのハードウェアが全て優秀なわけではなく、スマホという機器への考え方そのものの違いからくるものである。