『地球はまるい』2見えたはずの後頭部。 見えるわけがない。 光は直進するものだから。 地上に立って前を見る。宇宙の果てを見たくてずっと見るずーっとずーっと見る、ひたすら見る忍耐強く見る、意識が朦朧としてきたけど見る。見る。見る。 あれっ⁉︎見たことのある後ろ姿が見えた。 目を凝らして見てみたら自分の後頭部だった。宇宙が四次元的に閉じていれば、そんなこともあるかもしれない。 だって宇宙は広いんだもん。