久々に面白い(素晴らしい)マンガを、しかもiPadアプリで見つけたので、是非ご紹介したい。
まずはいつも通り、App Storeの購入画面からご覧いただこうと思う↓
↑誰もが学校の授業で一度は習ったことがあると思うが、”日本最古の歴史書”である、「古事記(こじき)※」をマンガにしたものだ。
※ 実際の古事記は上巻・中巻・下巻に分かれているが、本作品は上巻(日本神話)に相当する部分を取り扱っている。
■■■この書物の”偉大さ”を痛感■■■
たいていの方はおそらく、
「名前は有名だけど、中身はあまりよく知らない」
と思ったのだが、いかがだろうか?
何しろ、学校で習った内容というのは、教科書1ページくらいに「作者」と「名前」が出てきて、「いつ頃」描かれたものかを教えてくれた程度で終わっていたからだ。
だが私は、今になってはじめて、この書物の”偉大さ”を痛感した。
なぜなら、この「古事記」に出てくる登場人物というのは、現代において、あらゆるストーリーで、”再現”されているからだ。
■■■「ドラえもん」「ドラクエⅢ」「NARUTO -ナルト-」でも再現■■■
「ドラえもん」
「ドラゴンクエストⅢ」
「NARUTO -ナルト-(週刊少年ジャンプ連載の人気漫画)」
↑この3つの有名作品のうち、1つも知らないという人は、現代ではほとんどいまい。
だが、「古事記」に出てくる登場人物は、上記3つの作品にいずれも1回は取り扱われたことがある。
たとえば、
「八岐大蛇(ヤマタノオロチ)」
「須佐之男(スサノオ)」」
「天照(アマテラス)」
「月読(ツクヨミ)」
などがそうだ。
おそらく、このうち1つは、どこかで聴いたことがある名前だろう。
また、この他にも「古事記」に出てくる有名登場人物には、
「伊佐那岐(イザナギ)」
「伊佐那美(イザナミ)」
といった、旧約聖書でいうアダムとイブのような男女が登場する。
このうち「伊佐那美(イザナミ)」は、”死者の世界”を表す、
「黄泉の国(よみのくに)」
に連れていかれるというあらすじ(ストーリー)となっている。
いずれにせよ、どの”固有名詞”も、「古事記」で取り扱われている、極めて有名な”名”ばかりだ。
■■■天才漫画家”手塚治虫”のアシスタントが作画(著者)■■■
私は、これほど影響力のある書物に、今まで無関心だったことが、正直、恥ずかしくなった。
だが、とても有り難いことに、この「まんがで読む古事記」は、タッチやコマ割りが”とても素晴らしい出来”だったので、なんとなく目に留まってしまったのだ。
あとから調べてわかったことだが、この漫画の作画(著者)は、かの天才漫画家”手塚治虫”のアシスタントを務めていたという「久松文雄」氏が手掛けたものだった。
”手塚治虫”
と言えば、日本漫画界の”神様”と呼ばれた(呼ばれている)人物。
その、数少ない”アシスタント”が描いた作品なのだから、”とても素晴らしい出来”なのは、当然の結果なのかもしれない。
■■■終わりに■■■
さて、「日本最古の歴史書」+「手塚治虫のアシスタント」+「電子書籍」
↑このトリプルパンチは、さすがに”効いた”。
もし、これが”ダブルパンチ”なら、私はおそらく買わなかっただろう。
そういう意味で、販売者目線で言えば、電子書籍(アプリ)は、新たなマーケットを開拓する、極めて有効なツールの1つだと思う。
(特に、「アプリの購入」は決済手段が極めて簡易であるため、この”仕組み”を活用しない手はない)
というわけで、巷では幕末ブームが主流だが、そんなことはおかまいなしに、
「即買い」
してしまった。
600円という、アプリとしては少々高めの価格だが、”ハズシ”がないことは保証できる。
また、「日本最古の歴史書」を「(最新の)電子書籍」で読むというのも、ある意味、趣深いというか、非常に面白い。
この土日でゆっくり堪能してみてはいかが?
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