ちょっと前に映画館で見た映画。
ヤングジャンプ連載の大河ドラマの映画化第二弾です。
ヤングジャンプもしばらく読んで無いけど。
前作の続きということで、その前作はAmazon primeで見ました。
でも、この映画はちゃんと映画館で見ました。
「オレは天下の大将軍になる!」
こんなフレーズがこの映画のテーマらしい。
いかにもジャンプ的だし、これをそのまま「オレは海賊王になる!」とすれば、ワンピースだね。
春秋時代の秦、戦災孤児として育った信は、無茶苦茶な奴ではあるが、勇気と友情に熱い熱血漢として、戦場を駆け巡る、という物語。
群雄割拠の時代であるから、秦の国王えい政のもと、侵攻して来た魏の軍団に立ち向かう信の奮闘を描きます。
戦闘そのものは迫力あるし映画的であります。
多分にジョン・ウーの「レッドクリフ」を意識した作りではありますし、またゲーム的な派手な個のアクションが見せ場ともなってます。
これを了と見るか、所詮マンガかよ、と見るか、評価の割れるところ。
戦国BASARA等のゲーム世代ならば、面白いと感じるだろうし、映画にリアリズムを求めるならば、荒唐無稽にしか映らないかも知れない。
ストーリーそのものに複雑さは求めない。
主人公信の無鉄砲さとそれに引きずられるように戦友たちの友情が描かれるのはジャンプ的ですね。
主人公信には山崎賢人、秦の国王えい政に吉沢亮、信と共に五人組に加わる美戦士美かいに清野菜名が華を添えます。
個人的にはこの女優好きだな。
それでも大沢たかお演じる王騎将軍の大袈裟な役どころなんてのは、マンガチックな象徴でもあると思います。
残念なのは、この映画が中国を舞台にしていながら、演じるのは全て日本人であること。
故に、これが日本映画としてドメスチックな作品でしか無い。
これだけの大作ならば、中国のアクターを使い、中国語で作成し世界公開するだけの度量の広さを見せて欲しかった。
そうした気概が失われているのが悲しい。
日本映画は、更なる閉鎖性へと向かうようだ。