星野リゾートの旅、最終日は帰京までの時間を利用して桜島観光に。

僕はこれまで桜島は鹿児島湾に浮かぶ島とばかり思うとったばい。

しかし今回改めて地図ば眺めとったら、垂水市から陸続きに突き出た島ぢゃっどね。

知らんかったとよ。 






今回は、その垂水市から陸経由で桜島に渡り、島内をドライブし、フェリーにて鹿児島市に行くというルートを取ります。


最終日の朝食と宿から見えた桜島。



桜島上陸



火の玉めぐみ館に立ち寄ってみました。


桜島大根


桜島

雄大でしたね。

流石西郷隆盛を産んだ鹿児島の象徴だと思えます。


桜島を約半周巡り、フェリーにて鹿児島市目指します。

こんなフェリー


フェリーから鹿児島市内を眺めます。

中央山上にあるのが城山ホテル。

以前2度ほど宿泊しました。

今回は霧島星野リゾートを利用しましたが、僕のやうな歳になると、断然城山観光ホテルの方が良いと思える。その辺については後述します。


デッキからの眺め。


テラスからの眺め


桜島を離れます。




フェリー内にある、うどんが美味かった。



運行時間15分なのだ慌てて食べたでごわす。


接岸


鹿児島市から桜島を眺める。


鹿児島中央駅に来ました。

観覧車懐かしい。

マリーンズ戦で来て以来。


駅構内に、こんな塔が立ってました。

なんごつかいの?


駅前に街の洋食屋さん発見。

こういう昭和のレストラン好きじゃっどん。


駅中のお土産横丁にてお買い物タイム。


鹿児島土産人気No. 1のかすたどん、ですたい。


さつま揚げの薩摩家


駅のテラスからでもビルの狭間に桜島が見えます。


駅から歩いてすぐ近くに歴史ロードとあるので行ってみました。

ひとりで(だって誰も付き合ってくれないから)。


鹿児島も市電の街です。 

僕は市電好きなんです。



甲突川を渡り、維新ふるさとの道へ。

橋の欄干にある子供たちのレリーフ

維新ふるさとの道



大久保利通像。

明治維新は多分に政治に終始した革命でありました。

というのが僕の意見。

そんな維新史における大久保利通の果たした役割は、陰険な政治家としてその実績は、損をしていると思えるのです。

どうしても西郷隆盛という偉人が光として輝いた分、その影としての印象があるんでしょうね。

今も昔も政治家は人気よりも何を成し遂げたで評価すべきであり、明治国家を作り上げた大久保利通は、政治家として評価されるべき存在であります。


チェスト!


司馬遼太郎の小説「翔ぶが 如く」において、示現流のこの掛け声が薩摩藩を動かしているとその書き出しにありました。


もっと多くの歴史を見学したかったしうんちくも語りたかったけど、誰も興味なく断念。

愚妻なんぞは、ああまただわ、てなもんで呆れてます。


ぼくだけが名残惜しくも、帰路の時間もあり空港へ。


鹿児島空港で霧島連山最高峰の韓国岳に積雪を見ました。



霧島連山


空港で少し早い夕食を少し遅いランチを。

ようやくここに来て黒豚トンカツ食えたぜよ。

って、土佐弁になっちゃるがよ。




定時間よりやや遅れて鹿児島を出立。

帰京は大晦日になりました。


かくて年末の鹿児島旅行は終焉。

旅というものは時間とお金の贅沢であり、心のリフレッシュを与えてくれる贅沢でもあります。

そして今回の旅のコンセプトは、星野リゾートを利用するというところにありました。

これは今回同行の甥のリクエストによるものです。

星野リゾートの名前は知っていても、これまで利用したことが無かったから、これもまた今回の旅の楽しみのひとつでもありました。


その感想を最後に述べます。

初めてなので、その感想は星野リゾート全体を指すものでなく、あくまで霧島の星野リゾートでの感想になります。


先ずは、非常に凝った作りのホテルであり、ホテルそのものが非日常を提供しているのがコンセプトであるのでしょう。

もしかしたら若者をターゲットにしたホテルであり、僕ら年配者の宿泊を考えてないのかもしれない。

何より、ホテルのスタッフがそれなりにいて、彼ら彼女らが皆若い。

普通の温泉旅館やホテルで見られる年配の中居さんや外国人スタッフが居ない。

恐らくは教育も行き届いているのでしょう、その言動はテキパキしています。

その若いスタッフが夕食や朝食をアテンドしてくれるのだけど、年末の週末ということで、スタッフに余裕が無いためか、サービスが行き届かない。

お茶のお代わりは呼びに行かなきゃ来ないし、朝食の豚汁が人数に対して少なすぎるため、我慢したら食が終わった後、お代わりはどうですか? とある。

こんなことをしてるようなら、ビッフェの方がよほどマシと思える。

それにコーヒーはラウンジに一台しかない。

だから、朝食の後は列が出来る。

しかもコーヒーマシンは豆を焙って入れるタイプだから、量に限りがあり僕らの前で豆切れとなった。

当然ラウンジには人が居ないから、ロビーまで人を呼びに行って豆を入れてもらわなければならない。

朝はコーヒーを必ず飲まなければ始まらない妻だから呼びに行ったけど、僕1人ならば呆れて帰ってたところ。

せめてもう一台増やせよ、と思うし、あれ程ビッフェではなく人が付いて朝食を準備するなら、その場でコーヒーを注ぐサービスをしたらどうか、と思う。

これもビッフェならば、コーヒーマシンも複数であるし、ホテルスタッフも控えてるから豆の補充も簡単である。


つまりは、朝食に関する限り、多くのホテルがビッフェにしてるのは人員の確保が難しくサービスの提供に限りがある為ということでしょう。

それに対し星野リゾートは、あくまで個室での朝食によるサービスにこだわり、ホテルや旅館との差別化を図るということをしてるのでしょう。

しかし、それが成功してるとは思えない、というのが僕の感想。

そして、食に関してもう一つ注文をつけるとするならば、今回の2泊3日、連泊したのだけど、朝夕の食にほぼ変化がない。

リゾートと名を打つならば、滞在型のホテルなのかと思ったけど、2日間の食に変化が乏しいのでは、滞在型リゾートの名が泣く、と僕は思う。

食事そのものは、非常に凝った作りをしてるのは見てとれるけど、肝心の味に関しては、少なくとも僕には合ってるとは言い難い。


それとホテルに売店が無い。

申し訳程度にロビーにご当地ビールがあるけど、つまみに関しては全くない。

僕は、複数の呑んべいでホテル泊する場合、夕食後の部屋飲みをするのが常。

星野リゾートのコンセプトでは、それはないらしい。

仕方ないから初日は8km先にある麓のコンビニにハイボールや氷、ツマミを買いに行ったし、翌日は帰路途中に買い込んだ。


また、温泉に入るには、ゴンドラで下に降りなければならない。リフト待ちが混んだら一回往復を待たねばならない。更に降りてから歩いて湯屋に行く。

初日は小雨混じりだったから路面が濡れてて歩くのに苦労した。傘は置いてあるけど、傘差すのが面倒なので濡れながら歩いた。

僕は温泉好きなので、いつもは朝夕2度入るのが常だけど、これは面倒過ぎて、朝はパスした。

多分これは僕が老化したせいだろう。

若い人はゴンドラに乗って湯屋に行くのが楽しいのかも知れない。


結局のところ、僕が普段利用してる温泉ホテルやシティホテルに慣れすぎて、星野リゾートという新しい形のホテルに馴染めないということなんでしょう。

細かいところを言えば、僕的にはもっと不満があります。

今回星野リゾートを利用して思ったことは、温泉旅館が如何に至れり尽くせりで客の要望に応えているか、という事を再認識した点であります。

星野リゾートのコンセプトは、そんな温泉旅館の否定であるのかも知れない、と今回思いました。


最初に書いたように、これはあくまで僕の感想であり、このコロナ禍にあって、それなりに集客を集めているのだから、星野リゾートのコンセプトに賛意を示している意見が多数を占めるのかも知れない。

まあ、僕はいつだってマイナリティな意見の持ち主だし、大衆迎合しないから、そう思うのかも知れないけどね。