コロナ・猛暑・集中豪雨。

今年の甲子園の高校野球は波乱でした。

いや、まだベスト4の段階なのだから、でしたではない。

また更なる波乱があるやもしれない。

そんな中、いくつかの意見をネットで拾ってみました。

その声について考えたい。

 

最初はこちら。

 

 

ベスト4を賭けた戦いに敗れた明徳義塾馬淵監督の発言。

ベスト4は近畿勢が独占することになったことに対する意見というよりは、自分のチームが敗れたことに対するボヤキですね。

 

「この近畿勢の4強独占について問われた明徳義塾の馬淵監督は「第一にこれだけ雨で延びたら我々は練習する所がないんですよ。地元の学校は自分の所で雨天練習場でやれる。地方から来ている学校は、雨が降ると、なかなか思うように練習会場を確保できない。その環境の違いがある」と持論を展開。調整面で甲子園に近い近畿勢が有利だったと指摘した」

 

いわゆる雨による順延が近畿勢に優位に働いたとある。

 

僕は、こういう意見こそが、みみっちいと思う。

なるほど、雨による順延は選手や監督にとってイライラしたことでしょう。

そんな時に地元の室内練習場で汗を流せば、ホテルで紋々とした時間を過ごすより有意義だと思う。

でも、それは仕方ない。

お天気に文句を言っても始まらない。

そもそもの文句や愚痴を言うべきではない。

それならば、提携先の学校なりの室内練習場を借りる手配を事前にすればいいだけの話。

明徳義塾のやうな甲子園常連校ならさほど難しいとほ思えない。


そんな愚痴なら、大阪や神奈川は出場校が200もあるのに高知は40校足らず。

甲子園に出るのに不公平だ。

そんな声だって間違いでは無い。


流石は昔松井秀喜の5打席連続敬遠を、バレないようにやれよと指示した監督だけのことはある。

つまりは、言うこと、やる事がセコイということ。

こんな器の小さい人物が名将と呼ばれる事に違和感を感じる。



馬渕監督のボヤきには、噛み付いたけど、こちらの意見は大いに納得。


球児を守りたい…完全ナイター&サスペンデッド導入へ、夏の甲子園を続けるためにできることから改革を(上原浩治) - 個人 - Yahoo!ニュース大詰めを迎えた今夏の全国高校野球選手権大会。夏の甲子園は異常気象による雨天順延やノーゲームへの対応が急がれている。球児の青春を守るために5年後、10年後を考え、提案したいことがある。リンクnews.yahoo.co.jp


上原氏は、アメリカで育った息子が同世代の球児を見る目がどう映るのか関心を寄せながら、それでも自身がかつての球児として高校野球、甲子園に感動を覚えておられる。

しかし、時代とともに甲子園のゲームそのものも変わるべきだ、との提言を述べている。

その一々が納得してしまう。


先ずは、雨天によるゲームのサスペンディド順延。

試合日程が順延され、ゲームを消化しようと、雨天の中無理してゲームをして、結果ゴールドゲームとなるよりは、サスペンディドにして、後日続きからという方が、より合理的だし公平である、、という意見。

これなんざ、なんでこれまでそうしなかったのか、と思えるほどもっともな意見。

サスペンディドが可能なら、天気予報が悪くてもゲームを開始出来るし、また中止の判断もしやすいでしょう。僅差のゲームを雨で泣く、なんてこともなくなるし、審判の判断も救われる。

高野連もその動きが出たようだけど、これはもっと早くすべきだ。


また、酷暑となる日本の夏はもはや健全なスポーツが行われるような環境とは言い難い。

それでも夏の甲子園にこだわるならば、上原氏の言うように、ゲームそのものを午前と夕方からのゲームにすべき。あるいは氏の述べるように、気温何度以上の場合は時間を遅らせる、なんていう基準があってもいい。

NHK放送の都合など無視すれば良い。

高野連は放送変権料もらってないそうだし。


その甲子園大会。

無観客での開催ということで、入場料収入が見込めないということもあり、高野連と朝日新聞がクラウドファンディングを実施しました。

しかし、目標の1億円には程遠く寄付金は1割しか集まらないと記事にあります。


 日本高野連「クラファン」で財政難を抜け出せぬ訳 | 日本野球の今そこにある危機日本高野連が、夏の甲子園を無観客で行うための費用を捻出するために、クラウドファンディングを実施している。朝日新聞社のクラウドファンディングサイト「A-port」では、と趣旨を説明している。しかし目標額の1…リンクtoyokeizai.net


 流石は日経の記事だけあって、なぜ高野連に金がないのか、説明されてる。

記事にあるように、来年毎試合満員のスタンドに全試合全国放送される高校野球とは、巨額な金を生み出すビジネスでもあると誰もが思ってました。

ところが蓋を開けてみれば、放送権料は無料、収入は入場料のみに頼っていることがわかりました。

しかしそれでも他のどのアマチュアスポーツと比べても群を抜いての注目度であることは確かです。

クラウドファンディングに頼らなくても、いくらでも収入の道はあるはず。

NHKから放送権料1億円を請求しても良い。

テレビ朝日から熱闘甲子園の放映権1億円取ってもいい。

主催する朝日新聞から広告費名目で1億円貰ってもいい。

甲子園特集の雑誌や総集編特集に掲載料を求めるという手もある。

他のどんな競技より金を生み出すビジネスチャンスが高校野球にはあります。

高野連や朝日新聞は、その人気の上にあぐらをかいて安易に寄付金に頼ろうとする、善意を期待する、その精神がアマチュアニズムだとするならば、それは違うと僕は考える。