千葉市から、ニュースが飛び込んできました。
記事によれば、千葉市はワクチン新規予約の受け付けを一時停止すると発表した、との事。
なんでも11万8千人分のワクチン配分を国に要望したが、現時点で国からの回答はないんですって。
だから、新規の予約は一時停止。
えっ、ワクチンは充分に足りてるんじゃ無かったの?
職域接種や大学接種も、ちょっと待て、になったし、さあ一気に拡大だ、となった途端、ワクチンが間に合いませんなんて。
こういうのをお粗末という。
満州事変の兵站で苦労した旧日本軍並みの先を見通せない官僚主義というやつ。
この国のお役所仕事というのは昔も今も変わらない。
リーダーシップが欠如し、誰もが責任をなすりつけ、かつ責任を取ろうとはしない。
政治家で言えば河野太郎ワクチン担当大臣、掛け声だけで、実は全く使えない奴だって事がはっきりしました。
この程度の政治家が首相候補になるようでは、この国はお先真っ暗です。
まあ、僕はこの発表の前々日に予約したから、ギリギリセーフとなったから関係ないけど、友人知人で予約に四苦八苦してた連中は、これまでの苦労が水の泡。
「また予約が可能になったら、頑張ってね。オレは一足先にワクチン打ってくるわ」
と、友人にLINEしたら、「お前なんか副作用で死んでしまえ」なる負け惜しみが届いた。
しかし、それはともかくとして、予約の一時停止は千葉県下では千葉市のみとの事。
他の市町村では予約可能なんだって。
これってどうなの?
つまり、千葉県下で最も感染者が多く人口の多い千葉市でワクチン接種を遅らせて、比較的感染率の低い地方の市町村は予約可能とは。
こういうのを悪しき平等という。
新型コロナウイルスの蔓延は、間違いなく都会から地方へと蔓延する。
それならば、先ずは都会からワクチン接種を優先すべきだと思う。
感染が比較的穏やかな地方は、ワクチンに限りがあるのなら、後回しでやむ終えないと考えます。
今回は、たまたま千葉市で新規の予約が凍結されたけど、これを全国ベースで考えるなら、先ずは東京での感染拡大を食い止めるためには、優先すべきは首都圏だろうと思います。
吉村大阪知事も、同じようなことを述べてます。
「消火器(ワクチン)が限られているのであれば、火元(感染が広まりやすい地域)を抑えるのが重要だと思う」と主張した」
こういう意見を言える事が本物の政治家としての素養です。
これを、大都市優先のエゴイズムだとする意見こそが、ポビュニズムの典型だと思う。
日本は社会主義が実現出来なかった平等社会を実現しました。
少なくとも建前では上級市民も下級市民もない。
市の実力者が腕尽くでワクチン接種させろ、と言っても、それを断れる社会は健全だと思います。
その社会制度は誇っても良いけど、それが行き過ぎると、今回のような、悪しき平等社会が生まれる。
完全なら平等は不可能であることを認識し、何を優先すべきなのか、それを決断することこそが政治家の仕事なのです。
それが出来ないと言うのなら、それは政治屋に過ぎない。