どどっと続く映画プレヴューその2はトムクルーズ主演「ジャックリーチャー」
リー・チャイルドの小説を実写化したアクション『アウトロー』の続編だそうです。
小説も作者も全然知らない。
前作「アウトロー」はスカパーで見たけど、特に面白かったという印象はない。
久しぶりにTクルーズの映画を見たなという印象。
役者として悪い役者でもないし、カッコいいのに控えめで思慮があり、それでいて親日家でもあります。
決して嫌いなアクターでもないのに、劇場でTクルーズの映画を見たのは本当に久しぶりな気がします。
どうしてもアクション主体の頭使わない映画は敬遠しがちだからかな。
この映画「ジャックリーチャー」も言わずと知れたアクション満載の映画であります。
まあ、Tクルーズの映画とすれば控えめではありますが。
ストーリーはというと、かつてアメリカ軍の優秀な秘密捜査官だったけど、今は放浪生活を送る男ジャック・リーチャーが、軍とそれに結託し癒着する、巨大な陰謀に挑むみます。
といっても、特に複雑なお話ではなく、濡れ衣を着せられたかつての同僚を救出し、彼らを追う敵と戦うといった、ストレートで平坦なアクション映画であります。
ですからストレスを感じることなく、誰もが楽しめる典型的なアメリカンエンターテイメントと思えばよい。
そこに、スパイスとして、自分の娘かも知れない反抗的な少女が絡んでの父娘愛が描かれます。
原作はどうか知りませんが、これを小説として読んだら愚作だろうなという感想。
映画ではアクションシーンで楽しめるけどね。
共演は、元同僚で共に行動を共にし自分を陥れた敵と戦うターナー少佐役にコビー・スマルダーズ。
「アベンジャー」でサミュエル・L・ジャクソンの補佐をする女性武官を好演、ヒロインであるSヨハンソンより魅力的でありました。
それもあっての抜擢かと思われますが、この映画では女性であることを忘れさせるような、ソルジャーとしての役どころでありました。
期待していたTクルーズとのラヴシーンもありませんでした。
でも、凛として将校らしい気品があり、それでいて男に負けない強さを魅せるコビー・スマイダーズには好感が持てました。
映画の内容とすると、敵キャラの迫力ボ足が難点かなという印象。
敵が強くないと倒したときのカタルシスが得られないと思うのですがどうでしょう?
悪人が人質を取り主人公に迫るというのは、ヒーローものの常道とはいえ、それじゃあ弱いだろう。
最後の戦いが、ニューオリンズというのは趣があって好印象。
いつか行ってみたい。