先週末、日本シリーズを見る前に、映画館に足を運びました。

消去法で選んだ映画はこちら。

 

「ブリジット・ジョーンズの日記」第3弾「ダメな私の最後のモテ期」という副題がついてます。

原題は「baby」で、文字通り赤ん坊でありますが、邦題のサブタイトルの方がおしゃれであります。

電通の宣伝マンが過労死を恐れずに考えたのかな?

きっと今は無き岐阜のレディースの方なんぞは、新作のたびごとに男を代えて見たんだろうな、と推察致します。

 

 

多くの働く30代40代の女性に共感を生み、世界中で大ヒットした、ブリジット・ジョーンズの日記の続編であります。

多くの男性の共感は生まないだろうし、僕も共感はしないという男女の恋愛感が異なる映画でもあります。 

それでも、この映画の持つ英国風のロマンチックコメディは面白いし、主演のレニー・ゼルウィガーが何よりチャーミングで、その存在だけでも許せる、という映画というのが僕の感想。

 

前作から11年ぶりという事で、レニーもコリン・ファースも歳とったけど、ブリジット・ジョーンズは幾つになっても可愛く、それでいてドジでもある。

そんなことろが愛されるキャラクターなのでしょう。

 

レニー演じるブリジットジョーンズが、多くの女性に共感を生むというのは、これがある意味、理想的なアラサー、アラフォーの女性像だからでないか、と思うのです。

TV局のプロデューサーであり、愛する両親や友人に恵まれ、恋人は誠実な弁護士と成功した実業家のwhich oneであります。

仕事のトラブルや、いわゆるできちゃった、なんてことはあるものの、ブリジットの選択なり人生なりは、やはり幸せいっぱいではないか。

だから、映画そのものを難しく見るよりは、切なさには呆れて、でも楽しく女性を見るように大らかな気持ちで見れば、男性諸氏も面白く見ることが出来ますよ。

 

今回は、ヒュー・グラント演じるプレイボーイの登場は無い代わりに、アメリカの実業家ジャック役でパトリック・デンプシーが、マークの恋敵役にて登場。

成り行きでやっちゃったジャックと昔のヨリを一晩の情事で取り戻したマークと、父親がどちらか分からない状態で妊娠発覚。

このシリーズのテーマでもある、ブリジットを巡る奇妙な三角関係がコミカルに描かれます。

 

果してブリジット・ジョーンズに幸せは訪れるのか?

babyは誰の子でどちらと結ばれるのか?

それは映画を見てのお楽しみ。

 

多くの成功したブリテッシュアクターがそうしたように、レニー・ゼルウィガーもコリン・ファースも活躍の場をアメリカに求めました。

レニーは「コールドマウンテン」でアカデミー賞を、コリン・ファースも最新作「キングスマン」が大ヒットとなります。

しかしね、この両名ともに、いやヒュー・グラントも含めて、彼らが輝くのは英国映画だと思うのですがどうでしょう?

アクターを語るついでに女医役でエマ・トンプソンが出ているのも映画のアクセントとして良いなと思います。

 

最後に、この映画の中で個人的に受けたシーンを。

ジャックが組立式の家具を買ってきて「北欧の家具だ。パズルに飽きたらこれを組み立てよう、喧嘩せずに完成出来たら二人の愛は本物だ」というセリフがあります。

原語では「北欧」の部分は、「イケア」と言ってます。

イケアの家具を組み立てたことのある人ならこれはよーく理解できます。

昨年息子が一人暮らしを始めるときイケアでベッドを購入しました。

まあ、その組立の面倒さといったら他に比類無きほどであります。

「お値段以上にしとけばよかったに」と文句言いながらも息子と二人で苦労に苦労して組み立てたのを思い出しました。