クリスマスにはクリスマスに因んだ本や映画を紹介したいと思ってます。
去年は、ディケンズの「クリスマスカロル」を取り上げました。
今回は映画です。

「ラブ・アクチュアリー」

 

冒頭のナレーション
「もし人生に疲れたらヒースロー空港に行けばよい」
「そこには愛が広がっている(love actually is all around)」

クリスマスを前にした、ロンドンを舞台に、19人の男女の様々なラブストーリーをグランドホテル方式で描いていきます。
その19人のキャストがイギリスを代表するオールスターキャストで演じます。
その19人の相関図がこちら。
 

全然分かりませんよね(笑)。
じゃあ、映画を見て下さい。
このグランドホテル方式のオムニバス映画では、それぞれが少しずつ繋がりながらも、それそれのラヴストーリーが進んでいきます。
時には切なく、時にはキュートに、そしてブリテッシュ的なエスプリの効いた笑いありといった、楽しい映画に仕上がりました。
少し古い映画ではありますが、僕はクリスマスになるとこの映画が見たくなります。
そして複雑でありながらも、それぞれシンプルであるべき愛の物語が広がるのです。

少しだけ映画の中のエピソードに触れます。
親友の彼女ジュリエットに恋する男マークがクリスマスに取った行動は、ボードに文字を書き気持ちを伝える事でした。
 
そこには、loveの言葉はなく「you are PERFECT](君は最高だ!)。
それがマークなりの謙虚な告白なんだなあ・・・、


社長室に呼ばれたOLのサラに「君はうちに来て何年になる?」と聞かれ
「3年と3か月4時間です」と答える。
すると社長「同僚のカールを好きになってどのくらいだ?」と聞く。
サラは「・・・3年と3か月3時間と55分です」と答える。
社長呆れたように「そろそろ、行動を起こすべきじゃないかな、クリスマスだし」

クリスマスパーティの帰りにサラは送ってくれたカールを自宅に招き入れる。
その時「1分待って」といい
自身はドアを閉めてこのパフォーマンス。
 
 この画像では分かりにくいけど「やったー!」という狂喜乱舞をサイレントで表現(笑)。

その他にも傷心の身を癒すためフランスの別荘にやってきた作家の作家のジェイミーは、そこでメイドとして働くポルトガル人のオーレリアに惹かれる。
そして意を決してクリスマスの晩、ポルトガルの彼女の家を訪れる。
そこで娘さんと結婚したいと告げると
父親、、娘を呼んで「お前と結婚したいとよ」と告げる。
しかし、それはオーレリアの姉で少々太り気味の女性。
「そんな男知らないわよ」と彼女。
すると父親「良いじゃないか、お前と結婚してくれるなら」
娘「娘を知らない男に売り渡すの?」と憤慨。
「いや、持参金付けてやる」と父親。
そんなやり取りが楽しい。

画像はジェイミーとオーレリア。
 
 
妻を病で亡くしたダニエルと義理の息子の恋の悩みのお話とか、英国首相の恋の話とか
沢山の散りばめられたlove actuallyが広がるのです。

ぜひ、クリスマスにワインやスパークリングを飲みながら夫婦で恋人同士で見る事をお勧めします。
愛知辺境の一人身はどうだって? 
その場合は猫のトラかミイラ化したミッキーと一緒でも良いでしょう。

キャスティングの豪華さもこの映画の売りです。
Hグラント、Cファース、Aリックマン、Rニーソン、Kナイトレイ、などなど・・。

最後にもうひとつ、僕の好きなシーンの会話。
落ち目のロックスターが昔のラブソングをx’masソングに歌詞を変えて売り出します。
それがヒットチャートに乗りTV出演へ。
その中で子供達へ一言と言われ、TVの画面に向かって
「良いか、ヤクを買っては行けない。・・・ロックスターになればタダで手に入る、イエィ!」

この映画見たい方僕に言ってね。