千葉日報というきわめてローカルな新聞に、マリーンズの広報梶原紀章さんが連載をスタートしたのは5月だったかな。

毎週火曜日のスポーツ欄に掲載されます。

連載の題名は「千葉魂」(ラーメンの名前じゃないよ)。

これまでも、プロ初打席第1号を放った加藤選手や怪我から復帰の荻野選手についての記事等が連載されました。

興味のある方は、ぜひ読んでみて下さい。

著者の梶原さん自身千葉ロッテマリーンズという組織の中で辛酸を嘗めていた時期もあり、その挫折が糧となり選手への情感漂う記事として書かれているように思えます

そんな連載の中で、古い記事ですが、僕が一番好きな記事は「大嶺祐太」について書かれた内容でした。

以下、引用という範囲内(?)で紹介します。


「爬竜舟(はりゅうせん)」という曲がある。沖縄県石垣市出身のバンドグループ・BEGINの曲で、2010年9月8日に発売されたアルバム「ビギンの島唄 オモトタケオ3」の中に収録されている。この曲が大嶺祐太(24)のことを思い、作られたことを読者の皆様はご存じだろうか?

(中略)

大嶺が振り返るように、この曲が完成した10年に、音源をプレゼントされた。すぐにQVCマリンフィールドでの登板する際の登場曲に使おうと意気込んだが、完成したその日に2軍落ち。翌11年は札幌ドームで1試合投げただけ。さらに12年は1軍未登板で終わった。せっかく大先輩たちが自分を思い作ってくれた曲は結果的に3年近く、千葉ロッテマリーンズの本拠地QVCマリンフィールドでお披露目されることなく時が流れた。そして今年、やっと満員の観客の前で晴れて曲が披露された。大嶺はその歌詞の意味をかみしめながら投げた。QVC2度目の先発登板となった5月19日の広島戦では、実に3年ぶりの完封勝利。試合後、私はここぞとばかりに唄の意味を聞いてみた。

 「沖縄には海の安全-や豊漁を祈願する舟の競争があって、これに参加する舟のことを爬竜舟と言うんです」


 独特の淡々とした落ち着いた口調で大嶺は話し出した。これまでの苦悩を思い返すように言葉を続けた


 「でも、この競争を見に来てくれるお客さんが一番沸くのは、舟が転覆して、それを必死に起き上がらせてまた漕ぎ出す。そういう場面なんですよ。僕の野球人生も一緒。失敗しても、苦しく辛い日々が続いても、また起き上がって立ち向かう。そういう姿をファンは見てくれている。きっとそういうメッセージなのだと思います」


 2011年4月17日の日本ハム戦(札幌ドーム)でノックアウトを食らい、そこから長い苦難の日々が始まった。不調に続き、故障にも見舞われた。自分を見失いそうになった時もあったが、この唄に込められたメッセージが彼を支えた。必ず起き上がる。その思いは今年、大きな花を咲かせようとしている。


 「野球はピンチがあって当たり前と思うようになりました。そうすると不思議と肩の力が抜ける」。転んでも歯を食いしばって起き上がるその姿はきっと、爬竜舟を見守るお客様と同じように、千葉のファンの心にも響くはずだ。(千葉ロッテマリーンズ広報 梶原紀章)


 
 
  
  
   
  
 この記事は、石垣島と大嶺ファンの僕の心に深く残りましたよ。
ぜひ、大嶺の登板の時の「爬竜舟」、意識して聞いてみて欲しいと思います。

さて、交流戦明けの怒涛の9連戦、結果は5勝4敗と勝ち越しに成功しました。
3連戦の3カード連続で初戦を落としながらも、ファイターズに1勝2敗と負け越したものの、続くオリックスとホークスに勝ち越せた事、素晴らしい上出来だったと評価したいと思います


特に今回の対ホークス戦。
初戦でのイヤな負け方、続く次の試合でも9回に追いつかれるという苦しい試合の後望んだ今日のゲーム。
先発大嶺祐太という名前から苦戦を予測しましたが、まさかの大勝。
やや拍子抜けし、緊張感を欠く内容ではあったものの、日曜日をこうして勝ちゲームで締め切る事が出来て、気分よく月曜を迎える事が出来そうです。
 
 
ゲームを振り返る事は特にしませんが、気になった点等、ランダムに取り上げてみましょう。
最初は、大地の初回のフィルダースチョイスのシーン。
あの場面、左打者の長谷川で、根元の守備位置の確認を怠った大地のミスと僕は捉えます。
もちろん根元はセカンドに入るべきだったし怠慢のそしりは免れませんが、それでも大地はセカンド確認しファーストに投げるべきでした。
もしセカンド井口なら、絶対入ってなかったよ。
大地は、以前に松永のピーゴロでセカンドカバーに入らなかった凡ミスもありました。
実質ショートレギュラー1年目です。
今は日々勉強と、同じ過ちを冒さぬよう精進願います。
ちなみにショートツヨシは、あんなシーンは1度としてなかった点を付け加えておきます。

ところで、余談ですが、この大地の送球、公式記録はフィルダースチョイスと記録されました。
これはおかしい。
審判は公式記録員に異議を唱えるべきです。
あの場面、ファーストに投げればアウトなのだから遊撃手大地のエラーと記録されるべきだと思います。
ベースカバーに入っていない2塁手に投げたのだから、これを野手選択と判断することは間違いではありませんか?
僕はそう思います。
ちなみに、あれが失策と記録されずにFCと記録されたため、大嶺には自責点1が記録されました。
皆さん、あれで自責点とは投手気の毒とは思いません?

 
 
この日は、「関西学院大学 荻野貴司後援会 一同」がパーティルームで観戦という事です。
その一員でもある「大阪で生まれた女」のT嬢も久しぶりの参戦との事。
彼女、わざわざ挨拶に来てくれました。
僕の指が今だに痛いというと、「blogでオギの悪口書くからオギファンの呪いが解けへんのや」と辛辣に言われました。
なるほど、そうなのか!
よし、今度から荻野貴は褒めることに徹しよう!
1試合で1人で3個のキャッチャーフライって、僕の記憶では初めてですよ。
いやあ、凄いの見たなあ! ありがとうオギタカ。

 
 
確信犯的な本多のバントシーン。
しっかりと左足がバッターBOXから出てますぜ。
こんなのアウト宣告しようよ。

 
 
習志野高校、先輩後輩、福浦と山下。

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