マリーンズの事には触れない。

触れると火傷するぜ!


野球のない昨日の日曜日、映画見に行きました。

見た映画はRスコット作品「プロメテウス」


プロメテウス


僕はね、SF好きなんです。

SFの本も子供のころからたくさん読みました。


特にアメリカは、SFというジャンルのすそ野が広く、だからこそSFファンも多くSF映画も多くつくられます。


だからこそでしょう、SF映画へのオマージュともいえる監督が誕生します。

「アバター」のJキャメロンがそうだし、「スターウォーズ」のGルーカス、「ET」のスピルバーグもSF好きですよ、どーみても。

そして、この「プロメテウス」を作ったRスコットもSF映画作家の代表ともいえるでしょう。

彼の作った「エイリアン」は衝撃的でした。







人類と異生物との遭遇、その寄生の適合性、宇宙空間と言う閉ざされた空間での恐怖、どれをとっても第一級のSF映画でした。

続編が次々につくられたのもいかに「エイリアン」が衝撃的だったかと言えると思います。

ただし、映画として価値を覚えるのは2までだけど。


続く彼は「ブレードランナー」を撮っています。







この映画は当時アメリカで見ました。

多少語学力に自信を深めたころにこの映画を見たら、さっぱり分からず自身の語学に対するセンスの無さが決定的と思い知った次第の記念的映画です、僕的に。

この映画の原作が、僕の好きな作家FKディックの「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」だったと知ったのも、ずいぶん後でのこと。

原作読んでて映画が分からないとは情けない奴と自暴自虐に陥りましたよ。

レプリカーントなんて言葉が生まれたのは、この映画から?


そのRスコットの最新作SF映画です。

見ない訳には行かないでしょう。

ジョニーの復活登板みたいなものですよ。


ところで「プロメテウス」はギリシャ神話で人類に初めて火を与えた神です。

だからこそ朝日新聞の原発事故のレポは「プロメテウスの罠」という秀逸な題名をつけました。

そして今回の「プロメテウス」は、宇宙船の名前と人類の起源を訪ねるという、誰が人類に火を与えたのか? という謎を探るストーリーとなると思ってました。

そうした作り方は確かにしています。


異なる年代の古代の壁画が示す宇宙の座標。

それを目指す宇宙船「プロメテウス」

乗務員は冷凍睡眠、宇宙船の静けさはSキューブリックの名作「2001年宇宙の旅」のオマージュと僕は見ました。

これは語ると長くなるから割愛(僕のBESTの映画の1本)。


そして宇宙船は目指すべき星へと着陸。

そこには、人類と同じDNAを持つ滅びた者達がいました。

彼らがほろんだのはなぜ?

そして乗務員に襲いかかる謎の生物。


とまあ、お話が壮大過ぎて、もうひとつ消化不良な映画でしたね。

Rスコット作品としては不出来?

まあそこは謎を謎のまま終わらせ、憶測とマニアな連中に想像力をかき立てようとしているのかな。

これはぼくの好意的な批評。Rスコットに免じて。


キャストの人物造形も、もうひとつでした。

やっぱりキャラが面白くないと映画が平坦に感じますよ。

せっかく好みのSセロンが出ているというのに、ロボットみたいな役柄なのも僕的に不評。


果たして続編作るのかな?

これが最大の謎でした。


西村監督の采配みたいに!