田嶋陽子さん。


昔からあまりテレビを見ない環境だった私でも

知っている。

なんだかテレビで声高に怒っているオバサン。(失礼。若い時の歪曲した感覚です)

という程度のイメージだった。


歳をとるにつれ、結婚して、出産して、

色々な場所、状況で、女性に課されている負荷を

考えさせられるようになり、何となく田嶋陽子さんの本を読んでみた。


目から鱗がぼろんぼろん。

古い本だったのですが、

全く古い感性ではなく、胸に刺さりまくり!


若いみずみずしい感性、とかよくいうけれど、

私に関しては若い時は色々なことに

無神経で今の方がよほど繊細になった気がします。

40超えたら涙もろくて悲しい悲しい悲しい


以下引用 


—『愛という名の支配(新潮文庫)』田嶋陽子著

https://a.co/cLtos4e


「女の人はいつも、「こうしたいのに、ああしたいのに、でも……」と、二つに引き裂かれてきたわけです。いつも二つの価値基準のあいだで引き裂かれてきました。他人に養われているかぎり、自分を生きられない。養われていなくても、「女らしく」しなければいけないという社会規範に引き裂かれて自分になれない。そうやって引き裂かれていると、エネルギーがなくなってしまいます。なにかやりたい、なにかやれるという力がなくなってしまいます。引き裂かれている人は、神経症になったりします。そういう人は心の刻み目が深くなって人間的な魅力が出て、話をしておもしろい人になるかもしれませんが、なにもことを成就できないのです。」


ワシや、、、と。

誰かが嫌な気をしないように、

気分を害さない様にばかり気をはらっていると、

とても居心地の良い人、など褒められる事があります。

どこかのシステムの中で私が女性として、

背負ったものなのだと。そして、

私は人に嫌な気持ちにさせず、楽しく過ごせるが

何かを成し遂げる力をどこかに置いてきたように

感じています。


家を出て、離婚手続きをすすめ、

やっとここまで漕ぎ着けた。


後の人生は、私を取り戻さねば。

娘を担ぎながら。

首がもげるほど頷きながら読みました。

全ての女性にどこかは共感があると思います。


いろんなお菓子があるのですね。

娘が熱で仕事にいけず、

私は気が狂った様にお菓子を食べています。