たまたま埼玉に帰った11月、
たまたまキコの持久走の日と重なった。
母ちゃんが行けなかった為、上位を狙うキコの走りをたまたま応援する事が出来て良かった。
パパに似て一通り運動は出来るがいずれも一番にはなれない、
持久走に関しては年々順位を上げて昨年は2位になった。
ただ一位の子は万年ぶっちぎりで、二位が限界だろう。
それでも、走る前にニンジンをぶら下げる。
一位になったら何でもキコが好きな所で好きなもの勝手お祝いするからな、と。
パーン、と号砲が鳴り小学生最後の6年生女子がスタート。
五年間、最初の直線ですでに一位の子が集団から飛び抜けていたため、
キコには後先考えずに付いていくことを伝えた、
が、よく見ればその子の1m前を走っている、
1周、2周、3周といつもの一人旅から二人旅、
ピッタリ後ろを走っている子に、いつ抜かれるのだろうか?
見ていたらそのまま最終周に入った。
スマフォを買って初めての持久走の動画撮影、
キコ―行け――!!と手元がブレる。
最後の直線で充電が切れる。
そして最後まで1m後ろの子に抜かれることなくゴールテープを切った。
やったぜ、
キコがパパの方へ駆け寄ってきた、
おいおいダメじゃないか、一人だけ別行動は、
と思ったら目の前を通り過ぎ水道水をがぶ飲み、
パパに似て、こんな大切な日に水筒を忘れてしまったという。
体力の限界に死ぬかと思ったけれど、頑張れたって、
パパはうれしいよ、君よりうれしいよ。
よし、どこかキコの好きな所で好きなものを食べよう、
外食でなく、家で良いと言う、
吟味して吟味して、
私は一言も言っていないが、カゴに入れたものを見たらほぼすべてに半額シールが付いている。
お母さんの背中を見て真っすぐに成長している、
パパは別の意味で目の前がくもった。
イベリコ豚とイベリコ豚以上にイベリコなブリの刺身、
とカボチャやらなにやらで焼肉をする。
モリタ家の自慢だぜ、
サイコーだぜよくやった、






