その光景を満足そうに眺めるアルテミス。
「あなたは象を撫でてみたら?嫌いじゃなければ。」とアルテミス。そう言うと、草を食べていた象がゆっくりと近づいてきた。「この子はルーカス。お爺ちゃんなんだけどね。でも元気よ。」とアルテミス。
ハマンは自分達の周りにライオンや、サイ、キリン、アライグマなどが集まってきていることに気づいた。
「この子達は皆動物園で虐待されたり、放置されていた子達なの。私そう言うの大嫌いだから、首謀者をちょっとだけ苦しめたわ。」溢れるような笑顔のアルテミス。
「そ、そうですか・・でも、仕方ないですよね。私もそんな人は嫌いです。」必死で忖度するリンダ。何かを見透かしたようにアルテミスは言った「大丈夫よ。あなた達には何もしないわ。」
少し脅しちゃったかしら?アルテミスは思った。
ヨシュアとアルテミス
「まあだかなーー。なあ、ヨシュアー。お前のガールフレンドはまーだかなーー。」貨物船チャンク号の中でもう12日。ヤマダは飽き飽きしてしまっていた「うるせーなー暇だからって何訳の分かんねえことを・・だから会ったことも、ないっての。」とヨシュアは言った。
「会ったじゃーん。夢で会ったじゃーん。」とヤマダ。
「それは会ったって言わねーの。」とヨシュアは言った。
その時だ、「正体不明の大型艦、急速に接近中、繰り返します、大型艦、急速に接近中。」アラームとともにチャンク号のコンピュータが言った。