「お前の所属と名前は?」と監視船。「アップワード商会の社員。名前はゴシントン」とヨシュアは答えた。しばらくの沈黙の後「確認した。お前は何故アルテミス様に呼びかけた?」と監視船。

「それは・・以前助けてもらって、是非お礼を言いたいと思いまして・・・。」とヨシュア。

ここで自分が核ミサイルを運んだ事など、言えないことに気づいたヨシュア。「お会いするのは無理ですかねえ・・」しかし、しばらくの沈黙。

 

「ヘレナがそちらに向かう。そこで待つように。用件はヘレナに伝えるがいい。」それで監視船からの通信は途切れた。

 

「ヘレナって誰?」とヤマダ。しばらくすると「レーダーに反応があります。本船に地球方向から向かってくる飛行体があります。」とチャンク号。スクリーンに映し出されたのは青い巨人?の様な物が地球から登ってくる。

 

「私はヘレナ。アルテミス様の下僕。あなたはアルテミス様に、どのような用件があるのですか?」ヘレナは言った。「俺は・・以前アルテミス様に助けてもらった者です。その、テレパシー?みたいやつで。アルテミス様は覚えてると思うんだけど。伝えてもらえますかね?その、是非お礼が言いたくて」ヨシュアは言った。

 

「通信を指向性レーザーに切り替えて下さい。攻撃をしないように。攻撃とみなした場合、あなたの船を破壊します。」とヘレナは言った。

 

「分かった。こちらから攻撃はしない。指向性レーザーに切り替える。」とヨシュア。

「アルテミス様は今地球にはいません。しかしもうすぐ戻るでしょう。それまで待てますか?」とヘレナ。「どのくらい待てばいいですか?」とヨシュア。